★「第9・10回ゲスト道徳」で大人の学び(3)
- 公開日
- 2014/12/12
- 更新日
- 2014/12/12
管理人室
「第9・10回ゲスト道徳」のまとめ・その3です。(最終回)
●病院が○○○○○
向さんは、現在、動物介在福祉事業というお仕事をされています。
病院や高齢者施設、障がいのある方の施設などに、動物を連れていって、患者さんが動物と触れ合う機会を作っています。
動物と触れ合うことで心が癒されたり、脳が活性化する効果があるということが、医学的にもわかってきていて、注目されている仕事だそうです。
それを仕事にしようと思ったきっかけは、子どものころの入院生活にありました。
「病院が○○○○○」
ここに入る言葉を、みんなに想像してもらいました。
・つらかった
・いやだった
・すきだった
・つまらない
・だいきらい
さらに、こんなユニークな意見も
・すごくいい
・つらいよ〜
・大切だ
・かなしいよ
・たすけたい
向さんの思いは「病院がつまらない」でした。
一日中病室で過ごし、テレビを見ることにも飽きてしまい、「病院はつまらない。遊園地や動物園があればいいのに」と思ったそうです。
そのときの気持ちが、現在の動物介在福祉事業につながっているのですね。
●夢を持とう
向さんは、最後に、子どもたちに、これまでの人生で感じたことをお話ししてくださいました。
「ここだけが世界じゃない 今だけが人生じゃない」
「好きなことをひとつもつ」
中学生の子どもたちは、学校が、クラスが、世界のすべてのように感じてしまうことがあります。
とくにつらい思いをしている子どもは、なかなか外を見る余裕がありません。
向さんは、そんな子どもたちに、「思い詰めないで、もっと視野を広く持とう」と話してくださいました。
そして、そのためにも「なにか好きなことを見つけよう」とおっしゃいました。
好きなことが夢になり、目標になる、ということですね。
目標ができればがんばれるよ、と応援してくださいました。
じっと向さんを見つめる子どもたちの表情を見ていると、お話の中に感じることが多かったのだろうと思いました。
自分の経験が子どもたちの役に立つなら、と快くゲスト道徳を引き受けていただいた向宇希さん、ありがとうございました。
そして、子どもたちの想像を引き出す授業をしてくださった校長先生と長岡先生も、本当にありがとうございました。