★2/20 「第11回ゲスト道徳」を参観
- 公開日
- 2015/02/20
- 更新日
- 2015/02/20
管理人室
2/20(金)「第11回ゲスト道徳」が、1-6と1-2で行われました。
今回のゲストは、小牧消防署の救急救命士をされている田島典夫さんです。
田島さんには、昨年度から小牧中の3年生全員が受講する「普通救命講習」でも、たいへんお世話になっています。
今日の道徳授業は、田島さんが「救急救命士」になろうと思った出来事からスタートしました。
1995年1月17日、阪神淡路大震災です。
1年生の子どもたちは、もちろん生まれる前の話ですが、この出来事のことは知っていました。
このとき「消防士」だった田島さんは、応援隊として、震災の次の日に現地に入られました。
そのときの経験から、「もっと命を助けられるようになりたい」という思いを持ち、「救急救命士」を目指されたそうです。
そうした話をお聞きしながら、子どもたちは、田島さんの心や思いを想像しました。
「自分たちが出動しても、必ず命が助かるわけではないんです」とおっしゃる田島さんの言葉を、子どもたちは真剣な表情で聞いていました。
救急車での出動回数は、勤務一日で約10回ほどもあるそうです。
そのすべてが重篤な状態ではないそうですが、毎回緊張して出動されているはずです。
日本中、どこにいても「119番」をすれば、救急車が来てくれますね。
これはものすごい安心感を生んでいます。
田島さんのように、昼夜を問わず、職務を遂行してくださる「救急救命士」や消防署の職員の方々のおかげです。
「仕事だから、当たり前のことですよ」と田島さんはおっしゃいますが、私たち市民に安心を与えてくれる皆さんに感謝しています。
また、田島さんは「一人でも多くの救える命を助けたい」という強い信念のもと、簡易版の心肺蘇生法が学べる「PUSHコース」という講習の普及活動をされています。
先日、PTA委員向けに、この「PUSHコース」を実施していただきました。
【PTAの部屋】★2/7 PTA特別講座「PUSHコース」開催
現在、いろいろなところに「AED」が設置されています。
この「AED」は、医療従事者でなくても、一般の市民である私たちの誰もが使ってよいものです。
「AED」を使えば、助かる命が増えるのだそうです。
今日の授業の中で、子どもたちに質問したところ、AEDを知っている子がほとんどでした。
しかし、「使える」と答えた子は一人もいませんでした。
AEDは、機械がすべての動きを指示してくれるので、中学生でも使えます。
先ほど書いたように、小牧中の3年生は、全員がこの講習を受講します。
こうした活動にも積極的に取り組んでおられる田島さんのお話は、子どもたちの心を深く揺さぶったことでしょう。
厳しいお仕事にも関わらず、常に「上」を見て、目指しておられる田島さん。
田島さんの「ここで満足してしまったら、それ以上の成長はないんです」とおっしゃった言葉は、私たち大人にも向けられていると感じました。
子どもたちに「もっとがんばりなさい。もっと上を目指しなさい」という前に、わが身を振り返ってみることも必要なのかもしれませんね。
いつも命に近い現場におられる田島さんですが、とても穏やかにお話をしてくださいました。
貴重なお話しをしてくださった田島さん、授業をしてくださった校長先生と長岡先生、本当にありがとうございました。
後日、まとめをアップする予定ですので、お楽しみに。