ABCDの原則 〜ポイ捨て編〜
- 公開日
- 2012/05/29
- 更新日
- 2012/05/29
総務委員会
東京スカイツリーが開業して1週間が経ちました。
早くも問題が出ているというニュースをテレビで見ました。
大勢の観光客が押し寄せていて、とても賑わっているのはいいのですが、地元住民の方々が困っているのが「ゴミ」と「騒音」だそうです。
とくにゴミの問題はたいへんなようで、道端だけでなく、駐車場の隅、マンション住民専用のゴミ置き場、コンビニや店舗のゴミ箱はあふれ返っていました。
「住民専用なので、ここにはゴミは捨てないで」と貼り紙がしてあっても、多くの人がお構いなしに捨てていく様子がテレビで流れて、中でも小学生の子供を連れたお父さんが平気で捨てていく姿は、とても悲しかったです。
記者に声をかけられて「あ〜すいません。今度から気をつけます」と悪びれる様子もなく言って、さらに「お子さんの前で気が引けませんか?回収しないんですか?」と聞かれると、そのまま無言で立ち去りました。
校長先生が始業式の式辞でお話になったとおりの悲しい現実です。(平成24年度 第1学期始業式式辞)
子供は、しっかり親の姿を見ています。
そんなふうに親がポイ捨てを続けていれば、それを見ている子供たちはどう思うでしょうか?
親(大人)がやっているのだから、それは自分がやってもいいことなんだ、と勘違いしてしまうでしょう。
それだけでなく、「大人って、子供にはポイ捨てはいけないって言っているのに、自分たちは平気でやってるじゃん。大人の言うことなんか、うそっぱちで当てにならないや」と思われても仕方ありませんね。
誰もが聖人君子のようにはいきません。社会にはいろいろな人がいて、ビックリするような非常識がその人にとっての常識だった、なんてこともあります。
せめて、そういう大人の姿を見て、おかしいよね、悪いことだよね、恥ずかしいよねと思う常識、さらに、自分には関係のないそれらのゴミを黙々と片付ける人たちがいるということに思い至る心を、子供たちには身に付けてほしいと思います。
そのためにも、私たち大人が襟を正して、ABCDの原則を守っていきたいですね。