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【市P連】父母と教師のつどい 講演会(1)

公開日
2012/09/21
更新日
2012/09/21

市P連

9/8(土)父母と教師のつどい -第40回小牧母と女性教師の会-
講演会のまとめ 第1回

講演の内容を、再構成してまとめました。

【演題&講師紹介】
演題:生まれてきたことで100点満点
講師:きくち寛さん

※Webサイトはこちら


シンガーソングライターとして活動をされながら、中学校での「こころの相談員」の経験を活かして、PTA向けの講演コンサートにも力を入れておられ、経験から生み出される言葉のひとつひとつにとても説得力のある、すばらしい講演でした。
また、7曲のすばらしい歌も聴かせていただき、心に残る講演となりました。

きくち寛さん、ありがとうございました。



●話を聞くこと


「人の話を聞く」という言い方を、私たちは日常的に使っています。
本当は、「話を聞く」というのは、とても難しいことです。
とくに、「子どもの話を聞く」とき、私たち大人は、じっくり聞くことができません。
ついつい言葉尻をとらえて批判したり、最後まで聞かずに、それはこうしなさいと指示したりしてしまいます。
それでは子どもたちは自分で考えることをしなくなります。


自分が変わろうとしなければ、本当の悩みはわからないのです。
答えは子ども自身が出すのです。
大人はそれをじっと待つことが大切です。
そのために、話を聞くのです。


大人は、すぐに結論を出そうとします。
私たち大人は、子どもの話を聞いているつもりでいますが、結局はしっかりじっくり聞いていないのではないでしょうか。


子どもにも、最初は、自分の本当の悩みが何なのか、わからないことが多いと思います。
断片的に語られる話を聞きながら、大人は、子どものその言葉が「枝葉」なのか「幹」なのか「根」なのか、よく考えなければいけません。
「枝葉」の段階や、「幹」の段階で、早急に答えを求めてはいけないのです。
じっくり「根」まで話を聞いてあげてください。



●言葉をかける


大人は、いつも正論を言います。
正論ですから、子どもは反論できません。従わざるを得ないのです。
だから、いつも大人は傷つきません。むしろ、優越感を抱いているかもしれません。
しかし、子どもは言われるたびに傷ついているのです。なんとなくモヤモヤした思いを抱えています。


「そんなのダメ」「どうしてできないの」大人は、いつも否定的な言葉を使ってしまいます。
そして、子どもには関係のないことでも、感情的に怒ってしまうことがあります。
また、どうしても結果だけを見て判断してしまいます。


子どもは、そんな大人をよく見ています。
「大人は頼りにならない」「どうせ言っても無駄」という思いを持ってしまったら、心を閉ざしてしまいます。
言葉をかけましょう。
思いを伝えましょう。
頑張りを認めましょう。
子どもから信頼される大人になるために。