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「第3回夜の小牧中」で大人の学び(3)

公開日
2012/11/01
更新日
2012/11/01

総務委員会

10/28(日)「第3回親子で学ぶ夜の小牧中学校」
大人の学び 第3回

幸せな人生を送るための3つの方法
〜プチ紳士・プチ淑女を探せ!運動〜
志賀内泰弘さんとともに過ごす夜


●誠実・正直

滋賀県長浜市立浅井中学校の「ギネス」にまつわるお話を、志賀内さんがして下さいました。

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2年前の体育祭で、「ギネスに挑戦しよう」ということで「270人271脚」に挑戦しました。
練習では全く成功したことがなく、前日に、たった1度成功しただけで、当日を迎えました。
全員の努力のかいがあり、当日は、1発勝負で、見事に成功しました。
マスコミもたくさん取材に集まっており、会場は大盛り上がり!みんなで成功を祝いました。

その後、一人の生徒が「実は最後のところで、自分の足を結んでいた手ぬぐいがほどけてしまった」と報告にきました。

それが本当であれば、ギネス記録としては認められません。
マスコミに大々的に報じられた後でもあり、いまさら「ダメでした」とは、とても言えない雰囲気になっていました。

また、学校側が心配したのは、「いじめ」でした。
その正直に申し出た生徒が、いじめの標的になってはいけません。
とても対応に苦慮したそうです。

結果的に「『ビデオ判定でも確認できなかったが、生徒から手ぬぐいがはずれてしまったとの申し出があった』という意見書を付けて、ギネスに申請する」という対応を取ることに決まったそうです。

それを教育長に報告したところ、教育長は「真実はひとつです。どうか、その生徒の正直な申し出を大切にしてあげて下さい」とおっしゃったそうです。
この言葉を受けて、学校はギネスに申請することを辞退しました。

そのニュースは、マスコミにも好意的に取り上げてもらい、全国各地から、正直に報告した生徒の勇気をたたえるメッセージや、学校が誠実に対応したことへの称賛などがたくさん届いたそうです。
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母親に促されながら、事実を報告したその生徒は、スッキリした顔でその後の競技に取り組んでいたそうです。

とても勇気のいる行動だったと思います。
黙っていれば、わからなかったかもしれません。

そして、さらに、それをうやむやにしないで、きちんと報告させた母親もスゴイですね。同じように対応できるかどうか、正直言って自信はありません。

先生方が憂慮された「いじめ」は、全く起こらなかったということです。
生徒たちには「仲間の絆」がしっかり結ばれていた、ということなのでしょう。

「正直」であることは、幸せになるための大切な要素の一つです。


横断歩道は「赤信号」でした。
でも自動車は全然通らない。たぶん、このまま信号無視で渡っても、危険はない・・・

どうしますか?渡ってしまいますか?
ひとりきりなら、渡ってしまうかもしれませんね。

では、お子さんと一緒なら?
子供の手前、渡りませんよね。
さらに「赤信号なんだから、守らなきゃダメだよ」なんて、えらそうに言うかもしれませんね。

どんなときでも「赤信号は渡らない」が守れる「誠実さ」も、幸せになるための大切な要素の一つです。


志賀内さんは、「幸せになるための3つの方法」の2番目は
『誠実・正直であること』とおっしゃいました。

誠実で、正直であるためには、勇気が必要です。
目先の損得に惑わされずに、「誠実・正直」を貫ける、そんな勇気を持つ大人になりたいなと思います。
子供たちにも、「誠実・正直な人が尊敬される社会」を作っていってほしいですね。