2024年12月までの記事メニュー

2024年12月までの記事

「第4回夜の小牧中」で大人の学び(1)

公開日
2012/11/16
更新日
2012/11/16

総務委員会

11/11(日)「第4回親子で学ぶ夜の小牧中学校」での大人の学び 第1回

講談から学ぶ小牧の歴史のおもしろさ
〜旭堂南海さんとともに過ごす夜〜

第4回目の夜の小牧中は、講談でした。
「講談って、なに?」というお話を、PTAの部屋でも記事にしました。
(「第4回親子で学ぶ夜の小牧中学校」へのお誘い 11/7)
今回の「夜の小牧中」でも、たくさんのことを学びました。
「大人の学び」を簡単にまとめてみましたので、ぜひご覧下さい。


●「落語」と「講談」の違い

実際に、講談を聞いてみて、「落語」と「講談」の違いに、なるほどな〜と思いました。

・「落語」は「演じる芸」
・「講談」は「語る芸」

どちらも、演者がお上手であれば、そのお話の情景が目に浮かんできます。
情景を思い浮かべながら、どんどんそのお話に引き込まれていくのです。

南海師匠は、「講談は説明が必要です」とおっしゃいました。
そのとおり、物語の時代背景、登場人物の名前や身なり、背格好などを、詳しく説明して下さいました。
おかげで、その人物がすぐ隣にいるような感じで、くっきりと想像できます。

「説明」をするので、落語のように大きなアクションがないかといえば、そうではなく、扇子で机をバンバン叩いて、歌を歌うように、とてもリズミカルに、テンポよくお話され、身振り手振りも使われます。

落語との一番の違いは、この「説明する」ということのようです。
聴衆は、すばらしいナレーションを聞きながら、まるで物語を読んでいるかのような感覚になります。
「本のない読み聞かせ」のようなものでしょうか。
どんどん引き込まれ、続きがとても気になります。

昔々は、そうやって引き込まれる聴衆を前に、「今日はここまで〜」と話を打ち切っていたそうです。
「第1話はこれで終わり。第2話は、また明日」という具合に、お客さんを引きつけていたのですね。
「続きを聞きたい人は、追加料金をちょうだい」というスタイルもあったそうです。
追加料金を支払った人だけ集めて、他の人には聞こえないように講談をすることもあったのだそうです。

こういうスタイルでやれるのは、講談が「物語を語る芸」だからですね。
歴史物というのは、長い長い物語が多いですから、一度に全部を話すのは難しいですが、逆にそれをうまく使って、何度もお客さんが来てくれるように考えたのですね。

落語には「オチ」があって、最後のオチまで聞いて、初めて「おもしろい!」となるわけで、講談のように途中でやめる、ということはできません。
それも、落語と講談の違いと言えます。