【市P連】平成24年度小牧市小中学校PTA研究発表会 講演会(2)『最終回』
- 公開日
- 2012/11/29
- 更新日
- 2012/11/29
市P連
11/21(水)小牧市小中学校PTA研究発表会 講演会のまとめ 第2回(最終回)
【演題&講師紹介】
演題: 今の子どもたちへ 教えるべきはコレだ!
講師: 宮本 忠博氏(タレント)
【宮本氏プロフィール】
1964年生まれ
小牧市内の小中学校を卒業されているため、実はPTAの中でも同級生が多数。
この日の講演会の参加者の中には、なんと宮本氏の恩師もいらっしゃいました。
現在も小牧市在住で、東海地方を中心にタレント活動をされています。
※宮本さんのサイトはこちら
●家庭と学校の役割
家庭は、その子の性質とか性格を形作る場所です。
一方、学校は、集団行動を学ぶ場所です。
「あいさつ」や「掃除」など、学校では、集団生活に必要なことをたくさん学びます。
小学校に入学するまでは、家族の中だけで育ち、その家の当たり前だったことが、小学校に入学して、よその家庭のさまざまな流儀を知り、その違いに驚きながら、家の当たり前は、よそでは当たり前ではないことを学んでいくのです。
宮本さんのおっしゃるとおり、家庭と学校にはそれぞれ違う役割があります。
家庭は、人としての基本を身につける場所ですね。
それが、その子の性質や性格となっていくのです。
そして学校は、自分と他者との関係を学ぶ場所です。
集団で生活していくためのルールや、さまざま人との活動を通して、いろんな考え方があることに気付いていきます。
私たち保護者は、それぞれの役割がしっかり果たせるように、学校と協力して子どもたちを育てていきたいですね。
●子どもの成長とともに、親の役割も変化する
子どもが小さいころは、親は「リードする側」です。一つ一つ教えながら、子どもを引っ張っていきます。
でも、いつまでもそれではダメです。
子どもの成長とともに、親は「サポートする側」へ回る必要があります。いつまでも、子どもを心配して手を出していては、子どもは与えられるのを待つだけです。
黙って見守る。難しいことですが、そうしていくべきです。
宮本さんがお話ししてくださったように、親も自分の役割を変えていくことが大切なんですね。
親にとって、子どもはいつまでたっても子どもで、危なっかしいし、とても心配です。
でも、子どもを信じて、少し離れたところから見守ることができるようになれるといいですね。
●我慢には限界がある
「我慢すること」は、とても大切なことです。
我慢を教えるためには、親も一緒に我慢してみせることも必要ですよ。「お父さんもこれを我慢するから、お前も一緒に我慢しよう」と誘ってみたり、例えばおもちゃ屋さんで「今はこれを我慢して、次の時に今の分と合わせて、もっと大きなおもちゃを買ったらどう?」というように、我慢したらいいことがあるぞ、ということを教えてあげて下さい。
でも、我慢にも限界があります。
つらくて苦しくて、もうどうしようもない!という時、そんな時はムリしなくていいんです。これ以上は、もうムリ!という時は、逃げればいいんです。
そういう悩みを持ち帰れる家庭であることが大切だと思いますよ。
ご自身も高校生の娘さんを育てた経験から、宮本さんのお話は、とても共感できることばかりでした。
「我慢」の大切さは、社会に出るとよくわかりますよね。
でも我慢のしすぎがよくないことも、おっしゃるとおりです。
いじめの問題と絡めながらのお話しでしたが、いろいろと苦しい思いをしている子どもたちが、その思いを吐き出せる場所が家庭でありますように・・・保護者の皆さんの共通の想いですね。
笑いを交えながら、時には考えさせられながら、とても楽しい講演会でした。宮本さん、本当にありがとうございました。