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ミニ版「ほろほろ通信」 12/2号

公開日
2012/12/08
更新日
2012/12/08

総務委員会

ミニ版「ほろほろ通信」12/2(日)号

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「旅館従業員の粋な計らい」
名古屋市西区の、目が不自由な男性からのお便りです。
これは、男性の友人で、弱視の女性Aさんのお話し。

温泉好きのAさんが、全盲の女性の友人と温泉に出かけたときのことです。
宿に着き、早速二人でお風呂へ。
誰も他には入っておらず、二人だけで楽しく話が弾みました。

しばらくして、宿の従業員が入ってきて「ここは男風呂ですよ」と言われてビックリ。
二人とも目が不自由なので、入り口を間違えてしまったらしい。
後から入ってきた男性が、中から女性の声がしていたので、フロントへ引き返して知らせてくれたそうです。

障がい者のために、ずいぶんバリアフリーの建物が増えたが、浴場の入り口に、男女の区別を知らせる点字表示がされているホテルは、ほとんどないそうです。

驚いて、慌てて上がろうとする女性たちに、従業員は「このままゆっくり入っていて下さい。準備中の札をかけておきますから」と声を掛けてくれたそうです。
女性たちは、この好意と粋なはからいに、心まで温まったということです。

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私たちが、ふだん当たり前のように思っていることでも、障がい者の方々にとっては、とても高い壁になることもありますね。
実際の声を聞かせていただいて、「こういうことが不便なんだ」ということが、よくわかります。
ホテルの点字表示については、このお便りで初めて知った方も多いのではないでしょうか?
そういった不便を乗り越えて、たくさんの方々が外出や旅行が楽しめるようになるといいな、と思います。

そして、この旅館の従業員さんのように、さりげない気遣いができるようになれるといいですね。