2/5 入学説明会 角田明先生講演会(2)
- 公開日
- 2013/02/13
- 更新日
- 2013/02/13
総務委員会
「角田明先生 講演会」まとめ 第2回
角田先生のブログ(歩禅記)はこちら
●授業はいつも見切り発車
角田先生のお話の中では、とくに初めてお子さんを中学校へ入学させる保護者の方へ、こんなお話がありました。
「みんな平等、なんでも平等。今の世の中、間違った方向に流れていますよ。みんながわかるまで授業をしなければいけない、と思っている先生たちも多いが、これは間違った考え方。実際には、授業は見切り発車をしないと成果は出ないんです」
「平等」であることは大切です。
でも、なんでもかんでも平等を求めていくのは間違っているのではないか、という角田先生からの問題提起でした。
中学校の授業は、教科ごとに先生が変わり、授業の進むスピードも早くなります。
小学校に比べて、学習する内容が格段に増えますから、当然スピードアップしなければ、一年で教科書を終わらせることができません。
そんな中、全員がわかるまで授業をやっていては、ちっとも進まない状態になってしまいます。
それで「見切り発車」をせざるを得ない、ということなのですね。
ここで「そんなのひどい・・・」と不安になられた保護者の方が、たくさんいらっしゃるだろうと思います。
しかし、角田先生は続けて、こうおっしゃいました。
「学びというのは、あとからいくらでも学ぶことができるんです。一年生の内容を全てわかって二年生になれというのは無理な話です。なんでもかんでも覚えられるわけじゃない。忘れていかないと、新しいことは入ってこない。でも、二年生になって授業を受けている時に、ふと(これは一年生の時にやったよな)と気付く。これが学びなんです」
毎日の授業が「見切り発車」だから、付いていけなくてもしかたないな、ということではないと思います。
乗り遅れないように、精一杯の努力をして授業を受けるからこそ、あとになって「これはあの時に習ったことだ」「あの時先生が言っていたのは、こういうことだったのか」と気付くためのタネが植えられると思うのです。
- 学ぶことはいつでもできる
- 学ぶことは気付くこと
角田先生の言葉に勇気づけられました。
私たち保護者が必要以上に子供の乗り遅れを恐れず、でも子供たちが乗り遅れないように、「できるだけの準備をして授業に臨みなさい」と子供に伝えていきたいですね。