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「全国学力・学習状況調査」に想う

公開日
2013/04/30
更新日
2013/04/30

総務委員会

先週の4/24(水)に「全国学力・学習状況調査」が実施されました。
テレビや新聞のニュースで、大きく取り上げられていたので、参加した3年生以外の保護者の方もご存じだと思います。
小牧中HPでも、校長先生が記事にして掲載して下さいました。

(文部科学省から周知指示(全国学力・学習状況調査) 4/19)

(全国学力・学習状況調査実施 4/25)

2007年に始まったこの調査ですが、途中政権交代に伴う紆余曲折があり、全国の対象児童(小6)と生徒(中3)の全員が参加するのは4年ぶりだということでした。

ところで「テスト」ではなく「調査」という名称だということを、皆さんご存知でしたか?

ざっくり言うと、国が日本の子どもたちの「学力」や「学習状況」の現状を知るために行っていることで、世界の他の国や誰かと比べるための「テスト」ではないのですね。

これまでも、調査結果が公表される時期になると、点数を公表しろだの、学校の順位を公表しろだのと議論になってきました。
今年の調査の結果は8月末ごろに出るとのことなので、秋にはまた論争が巻き起こるかもしれませんね。


さて、この「調査」、実は子どもたちの学力調査だけでなく、保護者に対する調査もあるそうです。
抽出調査なので、当たった学校の保護者の方以外には、あまり知られていないのではないでしょうか。
ここでは、家庭での学習の状況や、保護者の教育観などが調査されるそうです。


なんだか、この「全国学力・学習状況調査」って、奥が深いなぁと思いませんか?
子どもたちの状況を知ることで、見えてくることがたくさんあると思うのです。

子どもたちの学力は、学校での授業など先生方の取り組み状況を表しますし、学習状況は、家庭での保護者のかかわり方を表します。

先生には、「学習指導要領」という教科書があって、「こういうふうに子どもを指導しなさい」という大まかなガイドラインがあります。

しかし、保護者には「子育ての教科書」はありません。
世の中には、子育てに関する情報があふれていますが、結局どれが正解でどれが不正解かという判断は、保護者自身がしなければなりません。

「十人十色」といいますね。
保護者の皆さんそれぞれが「よい」と思える方法で、子どもと向き合っていけばいいのだと思います。


でも、迷いや不安でいっぱいですよね。
今回の調査は、調査結果を児童や生徒に個人票で提供してくれるそうです。
個人票には、どのような項目が書かれているのかは現時点ではわかりませんが、きっと私たち保護者にとっても参考になる項目があるのではないかと期待しています。


今回の調査の結果が、教育委員会や学校だけでなく、日々迷える保護者にも役に立つものになるといいですね。


※写真は、文科省「平成25年度全国学力・学習状況調査」パンフレットから抜粋しました。