学校日記

2学期始業式を迎えて

公開日
2017/09/01
更新日
2017/09/01

校長室から

42日間の夏休み、大きなけがや事故もなく、無事に2学期の始業式を迎えることができました。1学期末や夏休みで転出入があり、688人で2学期をスタートします。始業式に話した内容の一部を紹介します。

<3年生が育てていたヒマワリについて>
ぐんぐん伸びて、手の届かない高さにまで成長していた3年生のヒマワリ。まだ花は咲いていませんでした。夏休みの間に、黄色い大きな花が太陽に向かっていくつも咲きました。見事でした。ヒマワリは漢字で書くと「日に向かう葵」と書きます。日に向かって咲く花という意味です。種類によっては、本当に花が太陽の動く向きに合わせて角度を変えていくものもあるようです。そんな夏を代表する花が元気に咲いていました。皆さんも元気に過ごせましたか。

<「畏敬」という言葉について>
カラスに襲われながらも必死になって子育てを頑張った親ツバメの話をし、その様子に「畏敬の念」を抱くという言葉を使いました。「畏敬」という言葉の意味を調べておいてくださいねという宿題も出しておきましたが、調べられたかな。「自然や他人の行いに対して、慎み深い気持ちになり、心底から感心し、頭が下がる」という意味です。ある解釈には、「そういう畏敬の念という気持ちを抱くことが、その人の人生を豊かなものにする」とも書いてありました。今後、覚えて使えるといいですね。

<読書と推薦図書について>
今年、小中学生の皆さんに向けて、心に残る一冊の本を紹介する原稿を頼まれました。だから、どの本を紹介しようかなと迷いました。「ポケットのなかのプレゼント」という絵本を紹介することにしました。ウサギの国のお話です。このウサギの国では、誕生日になると、お母さんがジャケットにポケットを縫いつけてくれます。大切なプレゼントを入れてあげるためです。毎年、ウサギの成長に合わせて素敵なプレゼントを入れていきます。二十歳になるまで続きます。大人になるまでに何が大切かを教えてくれる絵本です。1年生から6年生まで、自分の成長に合わせて読むことができます。小牧原小学校の図書館にもありますので、ぜひ読んでみてください。

<日野原重明さんについて>
この本の帯には、すごく大切なことが書かれていました。作者のことです。柳澤恵美さんといいます。恵美さんは、実際に9歳と7歳の息子をもつお母さんでした。でも、大きな病にかかり、36歳という若さで亡くなってしまいました。二人の息子が大人になるまでに伝えたかったことが書かれています。この本の帯を書いていらっしゃったのが、日野原重明という方です。生涯現役の医者を続け、今年の7月、何と105歳の生涯を閉じました。105歳で亡くなられるまでに大変多くの患者さんの命を救い、また亡くなっていかれる方の心をも救う活動に力を入れられました。生前、多くの小学校に出向かれ、「命の授業」を行ってみえます。日野原先生から学んだことを、皆さんに伝えることも、ぜひ2学期行っていきたいと思います。

<2学期について>
2学期は、多くの行事が予定されています。行事は楽しいものですが、何のために行うのか、どうしたら成功するのか、ぜひ、しっかり考えながら取り組んでください。内容だけを楽しんだ取り組みは、心の中には残りません。しっかり考えて取り組む、足元を固めてみんなで力を合わせて取り組む、そうすれば、結果、よいこともよくないことも、皆さんの今後の心の栄養となります。ぜひ、自分から前向きに頑張り抜く2学期にしましょうね。

その後、校歌を元気よく歌いました。
表彰も行いました。

2学期は一年の中心となる学期です。実りの多い学期となるよう力を尽くします。
変わらぬご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。