学校日記

2学期終業式「願い」

公開日
2017/12/28
更新日
2017/12/28

校長室から

行事や活動に彩られ、たくさんの思い出とともに2学期が終わりました。保護者や地域の皆様には、いろいろとご支援・ご協力をいただきましてありがとうございました。来年も引き続き、よろしくお願い申し上げます。
2学期の終業式では、私の「願い」も含め、話をしました。
前回の人権集会の話に繋げて、一人一人の「心の持ちよう」「心がけ」について話しました。話題にしたのは、今年の夏、105歳で亡くなられた日野原重明さんです。95歳の時、書かれた「十歳のきみへ」という本で、「十歳の子どもというのは、もう大人なんですよ。あらゆることをピーンと感じる感性を持っているんです」こう述べられています。全く同感です。10歳はもう大人と変わらない二桁の年です。自分の心を自分でコントロールできる年になりましたよという意味もあると思います。10歳になるまでには、お父さんやお母さん、おじいさんやおばあさん、そして先生や地域の方のお話をしっかり聴いて、していいことと、してはいけないことをきちんと区別できる人になる。人として生きていくルールをしっかり理解する、それを10歳までにきちんとやりとげる。10歳になったら、自分で自分の心をしっかりコントロールして、自分の行動には責任をもつ、何が大事なのかをきちんと見極めて、粘り強く努力する。それが、私の「願い」であると話しました。

明治・大正・昭和・平成という時代を生き抜かれた日野原重明さん。人生の先輩からのメッセージには重みがあります。最後に、日野原さんからのメッセージを伝えました。

鳥は飛び方を変えることはできない。
動物は走り方を変えることはできない。
しかし、人間は生き方を変えることができる。

人として成長できるよい年を迎えてください。