6年 やまなし
- 公開日
- 2018/11/16
- 更新日
- 2018/11/16
6年生の部屋
魚がまたツウと戻もどって下流のほうへ行きました。
『クラムボンはわらったよ。』
『わらった。』
にわかにパッと明るくなり、日光の黄金きんは夢ゆめのように水の中に降って来ました。
波から来る光の網あみが、底の白い磐いわの上で美しくゆらゆらのびたりちぢんだりしました。泡や小さなごみからはまっすぐな影かげの棒が、斜めに水の中に並ならんで立ちました。
魚がこんどはそこら中の黄金きんの光をまるっきりくちゃくちゃにしておまけに自分は鉄いろに変に底びかりして、又また上流かみの方へのぼりました。
『お魚はなぜああ行ったり来たりするの。』
弟の蟹がまぶしそうに眼めを動かしながらたずねました。
『何か悪いことをしてるんだよとってるんだよ。』
『とってるの。』
『うん。』
今日のめあては・・・
「すぐれた表現を味わいながら読む」
「自分の思いや考えを持ち朗読で表現する・・・。」
あなたなら、この場面をどのように朗読しますか?