式　　辞

　校庭の木々の芽もほころびはじめ、春の息吹が感じられるこの佳き日に、小牧市よりお二人のご来賓のご臨席のもと、保護者の皆様とともに、小牧市立味岡中学校　第75回　卒業証書授与式を挙行できますことを心よりお礼申し上げます。
とりわけ、保護者の皆様には、中学時代は気持ちの揺れる難しい時期だけにご苦労もあったかと拝察いたします。それだけに、お子様が立派に成長され、迎えられた本日のご卒業は、お喜びもひとしおのものがあると思います。ここに改めてお祝い申し上げます。おめでとうございます。また、一年生の終わりからはコロナ禍により、ご心配も多々あったことと思いますが、ご理解・ご協力いただきましたこと、深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
　さて、本日、味岡中学校を巣立ちゆく、卒業生　257名の皆さん、卒業おめでとうございます。皆さんは、この三年間、仲間と支え合い、日々成長してきました。そんな皆さんの姿は、「輝く」生徒そのものです。
友の声に耳を傾け、共に考えを深めた日々の授業。
体育大会・文化祭の代替行事、ＡＡＡ祭を通して高められた団結力。
学校生活で培ったさまざまな力を体現した修学旅行。
コロナ禍においても＋αを追求し、実行してきた姿は、学校全体に勇気を与えました。
特にＡＡＡ祭の「学年演舞」は、学年の一体感、学校のリーダーの姿が表現され、素晴らしいものでした。
　見ていた後輩たちの心に響き、自然に起こった歓声と拍手がそれを物語っていました。
これらの活躍は、日常の努力に加えて心の成長があったからこそです。
今の自分があるのは、多くの人の支えのおかげであることに、心から感謝できるようになり、自らも周りの人を支えるために力を尽くせるようになりました。そんな皆さんは私たちの誇りであり自慢でもあります。
　この二年間、コロナ禍によって新しい日常となり、生活様式が大きく変わりました。コロナの終息は、未だ見通せません。しかし、皆さんは、努力を積み重ね、新たな道を切り拓いていくと信じています。
困ったり悩んだりすることもきっとあることでしょう。そのときには、周りの人と手を取り合い、一歩ずつでよいので、しっかりと歩んでいってください。必ずや「輝く」未来をつくっていけると確信しています。
　結びにあたり、本日ご臨席いただきましたご来賓、保護者の皆様に、これまで卒業生や本校にお寄せいただいたお力添えに感謝を申し上げ、本日巣立っていく若者たちを、今後とも温かく見守っていただくことをお願いするとともに、卒業生のみなさんが、自分自身の道を確かな足取りで歩んで行くことを祈り、式辞といたします。

　令和四年　三月　三日
　　　　小牧市立味岡中学校長