いつの時代でも新年には心を新たにする荘厳さがあるように感じます。元旦は穏やかな天候に恵まれて、各地の神社で参拝客が今年にかける希望・決意を祈願する姿が見られました。季節感が徐々に薄れ、伝統的な風習も消え去っていく中で、まだまだ現役の厳かさを保っている数少ない行事の一つと言えましょうか。

現在の豊かさからはかけ離れた貧しい時代にあっては、お正月ほど身の引き締まる日はなかったように思います。大晦日には身を清め、新年用の真新しい衣服を用意してもらい、嬉しい気持ちでいっぱいだった子供の頃を思い出します。午前0時を期して、「清水」をいただき、豊穣に感謝して「お雑煮」をいただく。子供心に、父親の威厳と母親の優しい心遣いを感じ、決意をさせる新年の行事でした。今、私たちは親や先達として、子供たちにそれだけの感動や感謝の心、夢を与えることができているでしょうか。物質的な豊かさが増すにつれて失われていく心の豊かさを、今取り戻す工夫こそ求められているものであると思う昨今です。将来を担う宝である子供たちを心豊かに育てるために全力で取り組みたいと思います。本年も本校の教育にご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

学校長 田中 良幸
年頭に思う
校 長 室