コンピュータ教育開発センター(CEC)平成17年度学校企画
小牧市立桃ヶ丘小学校

企画テーマ
 デジタルポートフォリオとネットワーク交流で広がる総合的な学習の時間
 
企画のねらい
 桃ヶ丘小学校5年生は、昨年度4年生の総合的な学習の時間において「レッツ、エコライフ!」をテーマに環境学習に取り組んできた。その中で、学習交流プロジェクトに参加し、webテレビ会議による他校児童との学習の交流や、地域の環境団体との発表会、愛知万博での意見表明を行った。そして、一定の学習成果をもたらしたと考える。
 今年度、5年生では、「共生」をテーマに、福祉活動や国際貢献活動に取り組む。昨年度の取り組みから、ネットワークを利用したwebテレビ会議や学習交流は学習に大きな効果を与えることは実証できたが、問題点も浮かび上がってきた。
 ネットワークの向こうには、血の通った人間がいるものの、やはり直接の交流も必要である。オフミーティングに限らず、児童が実際に作ったレポートや作品を宅配便で交換し、確かめ合うことが、さらに学習を強化する。今年度では、福祉活動では、身障者の理解と共生する態度の育成をねらい、遠隔地の障害者とネットワーク上で交流し、学習の支援をしていただくことを計画している。また、福祉教室における直接交流を予定している。そのためのコミュニケーションツールとしての電子メールや掲示板、webテレビ会議などの利用といった、ネットワーク活用の有効性は語るまでもない。
 また、昨年度学習交流プロジェクトにおいて、デジタルポートフォリオ化とその交流による学習支援を試みたが、データベースによるシステムは複雑すぎて、うまく学習支援を行うことができなかった。そこで、今年度はポートフォリオに必要な要素を洗い出してみると、最近さかんになってきた「ブログ」に必要な条件が整っていることに気づいた。記録と日付、カテゴリー、写真や資料、これらを記録し、必要に応じてサイトで再構築することによりデジタルポートフォリオとして活用ができる。そして、これをwebサイト化し、学習交流サイトとして活用することで、学習支援が可能になってくる。
 「ブログ」は急速に普及し、今やインターネット上では、無料で使いたい放題の状況がある。しかし、学習支援に無料サイトを利用するわけにはいかないし、個人情報の保護や、子どもたちが安心して利用できるサイトの構築が必要である。また、子どもたちにとって使いやすいインターフェイスの開発も必要である。このような取り組みを試行することにより、児童の立場から使いやすく効果のあるデジタルポートフォリオの取り組みができないものかと考える。この企画の新規性は、ブログを利用したデジタルポートフォリオを共同学習サイトにして、学習交流を行うところにある。また、この企画では、身近なツールを応用するので、その波及については、特別な知識や技術でなく、広く他の同様な取り組みに対して、及んでいくものと考えられる。
 企画の成果目標としては、デジタルポートフォリオとネットワーク交流による学習支援の確立を目指している。
 
企画の概要
(1)対象
 小学校5年生、総合的な学習の時間
(2)実施内容
・デジタルポートフォリオサイトの構築と児童への利用指導
 7月上旬を目処にブログを利用したデジタルポートフォリオサイトを構築し、児童へ利用指導をする。以後、学習はデジタルポートフォリオを活用していく。
・テーマのスタート
 6月下旬、万博学習の後「ともに生きよう、われら地球家族」をテーマに、学習をスタートする。
・国際貢献に関する専門家の話と学習交流
 ストリートチルドレンの救援活動を行っている活動家から、世界の子どもたちの現状についてお話を聞くとともに、ストリートチルドレンへの支援活動を行った他の小学校の児童とwebテレビ会議を行い、意見交換し、共同で活動することを決め、活動する。(7月上旬、学年および全校)
また、活動の結果と現地報告をwebテレビ会議や掲示板、学習交流サイトで行う。(学年)
・アクセスグリッドで結ぶ子ども教育サミット
 アクセスグリッドコンピューターを利用し、愛知万博の市民プロジェクトにネットワークから参加し、意見表明をする。(9月、代表児童)
・福祉実践教室
 小牧市社会福祉協議会の協力で福祉実践教室を行う。(11月、4〜6年)
・テーマ別活動
 それまでの学習をもとに「共生」について、テーマ別のグループを作り、活動する。(10月〜2月)
・福祉交流
 共同参画をめあてに、関係機関との直接交流活動およびweb交流活動を行う。交流には電子メール、掲示板、webテレビ会議等を随時利用する。(学年、グループ、10月〜)
・デジタルサミット
 学習の様子と活動について、学習交流校および支援団体、学習支援者と合同でwebテレビ会議を利用し、デジタルサミットを行う。(12月または1月)
・プレゼンテーションミーティング
 学習の様子や活動についてプレゼンテーションにまとめ、交流校および関係者が直接集まり、プレゼンテーションミーティングを開催し、直接交流をする。(12月または1月)
・総合学習発表会
 Web交流を行っていた障害者および学習支援者、協力者を招き、「ともに生きよう、われら地球家族」の学習を発表し、意見交流をする。(2月)
・学習成果の公開
 学習については、随時学校ホームページで公開していくが、一年間の学習を児童が学習報告としてまとめ、学校ホームページに公開する。
・デジタルポートフォリオによる学習のまとめ
 児童は、学習のまとめに際し、デジタルポートフォリオによって、学習を振り返り、まとめる。
・ポートフォリオの見直し
 デジタルポートフォリオについては常に見直しをはかる。
・教育的効果の評価については、常に児童のブートフォリオやプレゼンテーション、ホームページなどと授業観察によって評価していくとともに、学年末の学力テストについても評価の参考にしていく。

実施体制
(1)実施体制
・校内体制
 学年による研究体制を取るとともに、校内の情報教育部会において、学習および企画を支援していく。
・部外協力校(学習交流校)
 小牧市立篠岡小学校
 半田市立雁宿小学校
  他に協力校を折衝中
・部外協力体制
 小牧市社会福祉協議会(福祉実践教室)
 IT寺子屋運動(国際貢献活動、子ども教育サミット)
 福祉活動アドバイザー 磯部 洋(身体障害者一級、学習支援)
 愛知教育大学寺本研究室(学習支援)
 東海スクールネット研究会(ICT活用)
 あいちエコ環境プロジェクト(ICT活用)
 地域協力者(学習支援)
(2)実施スケジュール
 
6月

 
万博学習
協力校、協力者会議(以後、随時開催)
デジタルポートフォリオシステム、交流サイト構築
7月

 
デジタルポートフォリオ講習
国際貢献に関する専門家のお話を聞く会
Webテレビ会議
9月アクセスグリッドで結ぶ子ども教育サミット(愛知万博)
10月福祉実践教室
10月〜2月
福祉交流
グループ活動 
12月または1月 デジタルサミット(web会議)
プレゼンテーションミーティング(直接交流)
2月総合学習発表会
3月協力校、協力者による企画の総括、成果物の作成

(3)実施環境
・コンピュータシステム
 コンピュータ教室にPC41台、各教室および特別教室にPC1台(Windows2000およびXP)、インターネット用公開サーバー、授業用サーバー2台、校務支援用サーバー
・ネットワーク
 校内LAN、小牧教育ネットワークによるインターネット接続
・ 周辺機器
 サーバースキャン用スキャナ、MO、CD-R/W、カードリーダー等
・ ソフトウェア
 MSオフィス、一太郎スマイル、ハイパーキューブネットJR、キッドピクス、ペイントショップ、ひつじゅん先生、スーパーCAI、他

企画の様子は、こちら