ちいちゃんのがげおくり
- 公開日
- 2020/10/27
- 更新日
- 2020/10/27
校長室より
3年生の国語です。
「ちいちゃんのかげおくり」という物語文での授業です。
ここで、思い出話を一席。
かれこれ30年ほど前になります。当時小学校3年生の担任をしておりました。そのときにもこの「ちいちゃんのかげおくり」は、教材として教科書に掲載されていました。
この教材を扱う1時間目、子どもたちと教材が初めて出合います。当時の自分の勤務校では、教師が国語の教材を読み聞かせるとき、「正確に読むこと」が要求され、声色を使ったりオーバーな抑揚をつけたりすることは、適切でないとされていました。その基本にしたがって、この長い教材を読み終えようとしたとき、何人かの子どもがすすり泣きを始めたのです。
教材のもつ力を強烈に感じた場面でした。
追記:初読でこれだけの感動を引き起こしたこの教材をどう扱えばよいか困ってしまったこともよく記憶しています。