旅の終わりに ー夢の途中ー
- 公開日
- 2019/06/01
- 更新日
- 2019/06/01
校長室
修学旅行は、大きな満足感と余韻を残して幕を閉じました。実施前の「真夏の5月」の記録的な陽気に熱中症対策を考えましたが、全くの杞憂に終わり、快適な2日間でした。特に、出発時は例年雨が心配され、今年のような、雲1つない真っ青な下での出発は記憶にありません。やはり、旅立ちはこうでなくちゃ、と痛感しました。途中、雨の予報もありましたが、傘をさす場面はなく、返って過ごしやすく活動を進めることができました。子どもたちの心がけがよほどよかったのでしょう。(行事はいつでも雨が降ると校長のせい、晴れると児童や保護者の心掛けのお陰になります)
今回の修学旅行のテーマは、「奈良・京都へ レッツ・ゴー!歴史の世界にとびこもう」でした。その意義を一言で言えば、「古(いにしえ)との出会い」です。まだ小学生には名所旧跡や仏像等は、本当は興味がないのかもしれません。しかし、バスガイドさんやボランティアガイドさんの説明に懸命に耳を傾けメモし、理解しようとしました。
また、実際に本物と対面して、美しさに感動(金閣)したり、大きさ(大仏様)や迫力(仁王像)に驚いたり、その数に圧倒(千体千手観音像)されたり、線香の匂いと厳かな雰囲気を感じたりすることができました。まさに百聞は一見に如かず。必ずや心に響くものがあったはずです。それが知的好奇心の芽生えとなり、今後「歴史」を探究するきっかけになったり、将来、再び訪れることにつながったら素晴らしいと思います。
子どもたちは、大変素直で、仲間を思いやり協力して行動し、学習しました。車内ではみんなで盛り上げようと頑張りました。何事も一生懸命さが目立った2日間でした。時には、つい調子に乗って、先生たちの顔からアルカイックスマイル(仏像に見られる微笑)が消えた瞬間もありました。確かに伸びしろはあります。失敗を課題として、自覚して努力していけば、卒業までにもっともっと成長できる学年だと自信を持って言えます。何より、学年全体として「愛されキャラ」で憎めない存在なのです。
今回、世界遺産をはじめ、たくさんの国宝を見学しました。それを、学年の仲間とともに巡りました。個人でも家族でもありません。一人に比べ97人の友とならば97倍楽しめたわけです。準備から本番、まとめの時間を含めて、仲間と過ごしたかけがえのない時間は、最高の思い出となったことでしょう。それこそが、かけがえのない宝物のはずです。その宝物の価値は、今は気づかないかもしれませんが、大人に近づくにつれ、あるいは年月が経つにつれ、輝きを増していくに違いありません。
【保護者の皆様へ】
この2日間、何度もHPをのぞいていただき、ありがとうございました。皆様のおかげで、通常の3倍以上のアクセス数となり、大きな励ましとなりました。お陰で、いつしか開設時からの1日平均アクセス数が200件を越え、目標の累積アクセス数100万件にまた、一層近づくことができました(笑)。
担任教師を中心とした引率者の献身的な働きと配慮・見守りに支えられ、修学旅行を無事終えることができ、ほっとしています。無論、1番がんばったのはお子さんです。ですから、「よくがんばったね」と褒めてあげてください。そして、お子さんの話に耳を傾け、成長ぶりを実感いただけたらと思います。泊を伴う行事では短時間でも、子供は確実に成長すると感じられます。そして、一緒になってHPを見直していただけたらうれしく思います。子供たちの頑張りに触発され、私も張りきりました。冗談のようですが、計算上は10分間ごとにアップしていたことになります。(睡眠時間を除く活動時間は約26時間=1560分。1560÷150=10.4!)
今まで多方面に渡る、励ましやご支援・ご協力、誠にありがとうございました。こんな素敵な6年生と一緒に行動できて、思い出深い修学旅行となりました。(校長)