プレイバック 令和元年度卒業式 7 ー絶唱ー
- 公開日
- 2020/03/21
- 更新日
- 2020/03/21
校長室
続いて「門出のうた」の時間です。
本来ならば、「門出のことば」として、在校生も含めた「呼びかけ」を行うところです。しかし今年は、卒業生の思い出を基に文案こそ完成したのですが、分担も練習もできなかったので、残念ながら実施を見送りました。その代わり、かろうじて今まで練習してきた合唱曲を3曲歌うことにしました。今まで練習した、と言ってもこの3週間以上は練習できていませんし、ピアノや指揮者とも合わせていません。大切な歌い込みの時期がそんな状態でした。どんな合唱になるか正直不安でしたが、回避することは全く考えませんでした。児童や先生の思いがあったからです。それぞれの歌詞に各自の気持ちを乗せて、表現したり思いを開放できたりすればそれでいいと思っていました。出来映えは関係ないと、と。
しかし、そんな心配は杞憂に終わりました。すばらしい歌声だったのです。手前味噌もあるでしょうが、練習不足、マスク越しという決定的な不利な状態下で、でき得る最高の、否それ以上の歌声を響かせてくれました。声は澄み、気持ちが前面にでていました。仲間とつながり調和しようとの思いが感じられました。美しいハーモニーが奏でられました。
まず、「♪〜白い光の中に山なみは萌えて〜」で始まる名曲「旅立ちの日に」では、歌い出しから引き込まれました。さびの「この広い大空に」では、会場に青空が見えたような気がしました。2曲目の「旅立ちの時〜Asian Dream Song〜」では「花咲く」をテーマに頑張ってきた6年生の姿が思い出されました。自分の花を咲かせようという決意を感じました。そして、最後の「巣立ちの歌」。「♪〜花の色 雲の影 懐かしい あの思い出」「過ぎし日の 窓に残して 巣立ち行く 今日の別れ〜♪」お子さんの成長を思い返し涙された保護者の方、また「いざさらば さらば先生」にぐっときてどうっとなった教員も多かったと思います。
心に染みた歌声でした。心が震える思いで聴き入りました。