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6/13 第1回特別講座で「大人の学び」(1)

公開日
2013/06/20
更新日
2013/06/20

特別講座

6/13(木)「第1回親子で学ぶ小牧中特別講座」が開催されました。
第1回目の講師は、角田明先生でした。
「親塾・その1」と題して、中学生の保護者が、今、子どもとどのように向き合っていけばよいのか、とても大切なお話しをお聞きすることができました。
その模様は、速報でご紹介しました。

(【PTAの部屋】新しいこと始まりました!「第1回親子で学ぶ小牧中特別講座」 6/14)

すばらしい講演の内容を、簡単にですがまとめました。
ぜひご覧ください。

★角田先生のブログ「歩禅記」はこちら


●親子関係


小学校の高学年あたりから、子どもの親離れが始まってきますね。

いわゆる「反抗期」というやつですが、多くのお母さん方は、その時期の息子の態度の急変が理解できず、おろおろとうろたえてしまいます。

それまでは「ママ〜ママ〜」と甘えてきていた子どもが、突然「今日からママとは一緒に風呂には入らない!」と宣言したり、聞き分けの良かった子が、いきなり「うるせ〜くそババア!」と暴言を吐いたりします。

「私のかわいい子は、一体どうしてしまったんだろう」と真剣に悩むお母さんがたくさんいます。


角田先生は、それは「喜ぶべきこと」だとおっしゃいます。

この中学生の時期、親子でバトルをしながら信頼関係を作っていく時期なのだそうです。
「くそババア」と言われたら「失礼なことを言うな〜だてに歳を喰ってるわけじゃないぞ!」と言い返してやればいいのです。


「どうしましょう」とおろおろするのではなく、本音をぶつけ合って、お互いを理解することが大切です。
それができるのは中学生のこの時期しかない、と角田先生はおっしゃいます。

高校生になってからでは、もう遅いのです。


ですから、角田先生は「中学生の親に伝える必要がある」と考えられたそうです。

中学生の親として、どのように子どもと付き合っていくべきか(これは「子どもをどう育てていくか」ということにもつながりますが)ということを、親が知っておくことはとても大切なことですね。

だって、中学生のこの時期は一度きり。今しかないのですから。


●「ほしょう」→保証?保障?


最初、講演の演題は
「子どもの将来を保証するものは何か?」
でした。


「保証書」には、期限があります。
親が子どもを保証する・・・期限はいつまででしょうか?
中学校卒業まで?成人式まで?結婚するまで?

また「保証書」は期限が切れれば、修理は「有料」になります。
親は、子どもが病気になったとき、有料で看病はしませんね。
なにがあっても、親の愛は無償のはずです。


この「保証」の意味は
1.確かであると請け合うこと
2.債務者が債務を履行しない場合、これに代わって他の者が債務を負うこと
です。


一方「保障」という言葉があります。
こちらの意味は
3.ある地位や状態が損なわれないように保護して守ること
となります。


どちらかと言えば、親が子どもに「ほしょう」するのは「保障」が当てはまりますね。
子どもががんばっていることをサポートするのが親の役目です。
「保護して守ること」ですね。

大切なのは「親がしてやる」ことではなく「サポートする」ことなのです。


角田先生は「親が子どもにしてやるのは『しつけ』だけ」とおっしゃいました。

子どもが社会に出るまでに、身につけておかなければならない「礼儀作法」「常識」を教えることが「しつけ」です。
ここをおそろかにしてはいけませんね。


●「話す」ではなく「語る」


「親は話してはいけない
親には語ることが似合うからである」
角田先生のつぶやきです。


「話す」ことは、他から借りてきた言葉で、自分の言葉ではないのです。
誰かから聞いた話では、子どもの心には響きません。


「語る」ことは、自分の体験から出る言葉、心からの言葉、自分の生きざまを表すことです。
本音で語る言葉に、子どもの心が動くのです。


角田先生は「子育ての基本は語り合い」だとおっしゃいました。
「説教は、学校の先生にまかせておけばいい」と。


親が語れば、子どもも語ります。
そうやって親子で語り合うことが大切なのですね。

皆さん、お子さんに「語って」いますか?