その「言葉」に「心」はありますか?(1)
- 公開日
- 2013/07/17
- 更新日
- 2013/07/18
総務委員会
先日、名古屋市でいじめを苦にしたと思われる中学生男子の自殺がありました。
新聞やテレビで連日報道されているので、皆さんご存じのことと思います。
同じ中学生の子どもを持つ親として、とても無関心ではいられない事件です。
報道されている内容しかわかりませんが、やはりいじめがあったようです。
本当のことは本人にしかわかりませんし、事実が明らかになったとしても、亡くなった子どもは帰って来ません。
ほんとうに、やり切れない思いでいっぱいです。
今回話題になっている「ウザい」「キモい」「死ね」などという言葉、子供たちの間では、普通に会話の中に登場しています。
あまりにも日常的に聞かれる言葉なので、特別な意味もなく使っているようです。
初めて言われた時は、とても悲しくてイヤな気持ちになった、と多くの子どもが思っているのに、日常化するうちに、その意味を考えることをしなくなってしまったのですね。
以前、玉置校長先生が、好きな言葉として
「木は光を浴びて育つ 人は言葉を浴びて育つ」
という言葉を教えて下さいました。
子どもの成長に「言葉」が大切な役割を果たしていることは、保護者の皆さんも十分に承知してらっしゃると思います。
誰だって、褒められたり、認められれば、うれしいです。
逆に、けなされたり、否定されれば、悲しくて落ち込みます。
まずは私たち大人が、できるだけ、そういう「言葉の持つ力」や「意味」を考えながら使っていきたいですね。
そして、子供たちにも「意識した言葉使いをしてほしい」と、繰り返し繰り返し伝えていく必要があると思います。
最近では「ネットいじめ」が大問題になっていますが、ここでも言葉の使い方がきっかけになることがほとんどです。
顔が見えない分、気持ちが大きくなって、普段なら面と向かって言えないような暴言を書き込んでしまうことがあります。
書き込まれた方には、相手の顔が見えず、冗談なのか本気なのかわからないので、ストレートに突き刺さってくるのです。
「からかったつもりだった」では済まない事態になってからでは、遅いのです。
この機会に、お子さんと「言葉の大切さ」についてお話ししていただけるといいなと思います。
自分が言われてイヤだなと思う言葉は、使うのをやめよう。
受け取る側の気持ちを考えよう。
思いやりを忘れないで。