「第2回特別講座」で大人の学び(1)
- 公開日
- 2013/07/24
- 更新日
- 2013/07/24
特別講座
7/20(土)に開催された「第1回親子で学ぶ小牧中特別講座」
とても楽しい時間になりました。
笑って、笑って、の大爆笑でしたが、ちゃんと学びもありましたよ。
校長先生のインタビューと合わせて、ご覧ください。
(「第2回親子で学ぶ小牧中特別講座」(桂雀太さんへのインタビュー) 7/24)
●演目のあらすじ
「青菜」
ある植木屋が、夏の暑い日に、大きな御屋敷で庭の手入れをしています。
今日の作業が終了したので、家の主に声をかけて帰ろうとしたら、主人に「酒の相手をしてくれないか?」と誘われます。
植木屋は、主人に勧められるまま、よく冷えたおいしいお酒(柳陰)や鯉のあらいをいただきました。
最後に、主人が「青菜でも出しなさい」と奥さんに言いつけましたが、残念ながら青菜は食べてしまってない、と伝える奥さんと主人との会話が粋で、植木屋はいたく感動します。
自分の家に帰って、事の顛末を女房に話し、自分たちも真似してやってみようとしますが、そこはただの庶民の二人。一生懸命やってみますが、どこかちぐはぐで、その様子がとってもおかしい、というお話し。
「代書屋」
昔は、文字が読めない、書けない、という人がたくさんいて、代わりに「字を書いてくれる」という代書屋さんという職業があったそうです。
ある男が「履歴書」を書いてもらうために訪れた代書屋さんでの、男と代書屋の親父さんのやり取りのお話し。
この男(マツモトトメゴロウ・通称トメさん)、とにかくとんちんかんで、代書屋の親父の質問に、どれひとつまともに答えられません。
代書屋の親父が、トメさんにわかるように、いちいち噛んで含めるように説明する様子と、それに的外れな答えを返すトメさんの様子が、おかしくておかしくて誰もが大笑いするお話し。
●「見える」情景
落語家さんのすごいところは、身振り手振りで話をしているだけなのに、聞き手には「情景」が思い浮かぶことです。
今回も、初めて落語を聞いた、という人は、皆さんが「すごい!見たこともないものなのに、その光景が見えた!」という感想を持ったようです。
雀太さんが、校長先生のインタビューの中でおっしゃっているように、「登場人物がそこにいるだけで笑える落語」というのは、その情景が想像できなければ難しいことです。
落語家さんは、お客様に「情景が見える」ような、さまざまな工夫をしておられるのですね。
まさに「芸」だなぁ、と感心しました。
●落語家の流儀
「眼鏡」
昨年の「第1回親子で学ぶ夜の小牧中学校」に来て下さった桂紅雀さんもそうでしたが、今回の桂雀太さんも、普段は眼鏡をかけていらっしゃいます。(ちなみに、我らが愛狂亭三楽さんも、眼鏡かけてます)
しかし、高座に上がるときには、眼鏡ははずします。
落語をするときは、余計な装飾物はつけないのが流儀だそうです。
ひどい近視の方だと、お客さんの顔は全然見えないでしょうね。
かえってそのほうが、緊張を和らげるにはいいのかもしれませんね。
「着物」
高座に上がる落語家さんは、いつも羽織を着ていらっしゃいます。
「まくら」と言われる、始めの世間話や小噺が終わり、本題の演目に入ったころに羽織を脱がれることが多いようですが、とくに決まりはないようです。
また、途中で休憩が入る場合は、着物を着替えられます。
コンサートで歌手が衣装替えするのと同じですね。