佐藤先生講演会で「大人の学び」(2)
- 公開日
- 2013/08/08
- 更新日
- 2013/08/08
総務委員会
8/7(水)佐藤正寿先生の講演会での「大人の学び」第2回です。
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● ライフステージを見据える
佐藤先生は、教師としての時間を3つのステージに分けて、それぞれのステージで何をすべきか、ということをお話しして下さいました。
・第1ステージ(20代〜30代半ば)教師としての基礎を学ぶ世代
・第2ステージ(30代半ば〜40代後半)学校の柱として活躍する世代
・第3ステージ(40代後半〜退職)学校のリーダー、後輩を育てる世代
保護者の皆さんも、同様にそれぞれの世代に分かれますね。
そして、それぞれの世代の役割を、会社や地域など、社会の中で担っていらっしゃることと思います。
佐藤先生がおっしゃっていたのは、常に先のステージのことを見据えて、次のステージのために「今できること・今すべきこと」を具体的に考えていくとよい、ということでした。
次のステージの目標を定めることで、そこへ到達するための一年一年の行動を具体化することが大切だよ、と教えていただきました。
日々の生活の中で、どうしても目先のことにとらわれがちですが、先のステージを見据えた「未来の自分」について考えてみるといいですね。
● 人間関係力
人が社会生活を営む上で欠かせないのが「人間関係を円滑に築く力」ですね。
教師であれば、「子どもとの人間関係」「職場での人間関係」「保護者との人間関係」ということが主に挙げられますが、これらの人間関係がうまくいかないと、いくら授業が上手だったとしても、学校の中で孤立してしまうことになりかねません。
「保護者との人間関係」について、最近は「モンスター・ピアレント」という言葉が一般化しているように、対応が難しいケースが多いそうです。
しかし、佐藤先生はおっしゃいました。
「教師と保護者は、子どもをよくしたい。立派に育てたい。という思いは共通のものを持っている。だから、保護者は敵ではなく、味方なんですよ」
まったく、そのとおりだと思います。
立場は違っても、願っていることは同じなのですから、きちんと思いを伝え合えば、必ず分かりあえるはずだと思うのです。
先生も保護者も、それぞれがお互いの立場を尊重し合って、「子どもたちのために」という同じ気持ちで、信頼関係が築けるといいですね。
● 子どもの「ドキドキ」を体験する
今回の講演会は、ずっとお話ばかりだったわけではありません。
「地名あてクイズ」などの小学校の社会科の問題を使って、模擬授業のようなこともありました。
誰もが習ったはずの、小学校の社会の問題でしたが、意外とうろ覚えで「あれ?どうだったっけ?」ということが多かったのです。
先生の指示で、隣近所の席の人たちと相談するのですが、予想外の答えが飛び出したりして、けっこう面白く、楽しい時間でした。
みんなで相談している間、佐藤先生は、ニコニコしながら歩きまわって、みんなの様子を見ています。
「話し合いを止めて」の指示のあとは、「次、当てられたらどうしよう。自信ないからイヤだなぁ」と、ドキドキし通しでした。
授業中、子どもたちも、きっと同じ思いをしているのでしょうね。
「当てられたらどうしよう・・・ドキドキ」
久しぶりに生徒に戻って、子どもたちのドキドキを体験しました。
がんばってるんですね!子どもたち。えらいぞ(笑)
今回、たくさんの皆さんのお力添えで講演会に参加することができ、本当に感謝しています。
佐藤先生、とても多くの学びを、ありがとうございました。