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必見!ミニ版「ほろほろ通信」 8/25号

公開日
2013/08/26
更新日
2013/08/26

ほろほろ通信

今回の「ほろほろ通信」は必見です!

ミニ版「ほろほろ通信」 8/25号

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「チャイムが鳴って出てみると」
小牧中学校の玉置崇校長先生からの投稿です!

6月のある日のこと、いつものように帰宅し、自宅前で車を止めました。
玉置先生のご自宅の駐車場は、県道に面しているために、いったん停車をして信号が変わったタイミングを見計らって、バックで車庫に入れるそうです。
そのため、ハザードランプを点滅させて、信号が変わるのを待ちます。

車を車庫に入れ、家の中でほっと一息ついていると、玄関のチャイムが鳴りました。
窓の隙間から覗くと、作業着姿の若い男性が立っており、玉置先生の顔を見ると「ハザードランプがついてますよ!」と大きな声で言ったそうです。

消したはずなのに・・・玉置先生は、思わず「えっ、そうですか」と車のキーを取りに行き表に飛び出しました。
ここでハッと気付きました。とっさのことで「ありがとうございます」のお礼が言えなかったのです。

慌てて外へ飛び出しましたが、男性の姿はありませんでした。
ひょっとすると、車の中からつけっぱなしのランプに気付いて、わざわざ車から降りて教えてくれたのかもしれません。
玉置先生は「もしこれが自分だったらどうだろう」と思いました。
そうまでして、教えてあげることができるだろうかと。

翌日、この出来事を生徒たちに報告しました。
「その人にお礼が言えず、後悔しています。お返しができないので、その代りに誰か他の人に親切をしようと思いました。親切を次から次へとのバトンタッチしていく、恩送りです」
感謝と反省を込めて。
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小牧中HPをご覧になっている皆さんは、「あのことか!」とお気付きになったことと思います。
以前、玉置校長先生が、小牧中HPにこの出来事を記事にして掲載して下さいました。

(【小牧中HP】恩送りをしなければと決意 6/9)


実は、このお話しには後日談があります。

7/20(土)の「第2回親子で学ぶ小牧中特別講座」で、「桂雀太さんから学ぶ落語の世界」を開催しました。
覚えていらっしゃるでしょうか?
その日の出来事です。

講座終了後、玉置先生と桂雀太さん、私の3人は、懇親会会場へと歩いて移動していました。

すると、通りがかったお宅の前で驚きの出来事が!
なんと、車庫に停めてあった車のハザードランプがつきっぱなしになっていたのです。

すぐに、小牧中HPの「恩送り」の記事を思い出して、玉置先生は「教えてあげよう」とおっしゃり、先生に教えて下さった青年と同じように、玄関のチャイムを「ピンポーン!」と鳴らしました。
が、残念ながらお留守のようで、なんの応答もありませんでした。

玉置先生のあの記事がなければ、気付かずに通り過ぎていたかもしれません。
なかなか遭遇することのない出来事だと思いますが、先生のおかげで、気付くことができたのですね。
残念ながら、直接知らせてあげることはできませんでしたが、玉置先生は少しほっとしたご様子でした。
きっと、先生にはずっと心残りがあったのでしょう。
心に留めていたからこそ、「恩送り」のチャンスが巡ってきたのだと思います。


情けは人のためならず、と言います。

「親切は、巡り巡って自分に返ってくる」ということを忘れず、小さな親切を心がけたいと思います。
そんな大人の姿を見て、子どもたちの心にも「親切のタネ」が芽生えるといいなと願っています。

(副会長・斎藤)