8/31 校長先生の「学校がよくわかる話・2」(1)
- 公開日
- 2013/09/04
- 更新日
- 2013/09/04
総務委員会
8/31(土)PTA全委員会の後で、『校長先生の「学校がよくわかる話・2」』を開催しました。
前回、6月のPTA委員会後に初めて開催しましたが、とても好評でした。
今回のPTA委員会に多くの参加者があったのも、「校長先生のお話しを聞きたい!」という方が多かったおかげと、役員一同感謝しています。
今回の『校長先生の「学校がよくわかる話・2」』では、「小牧中学校の学び合う学び」という演題で、小牧中学校で力を入れている「学び合う学び」とはどういうことなのか、というお話しをしていただきました。
お話の中から、印象的だったことをいくつかご紹介したいと思います。
●「学び合う学び」の効果
私たちが学生だった頃、学校の授業は「一斉授業」でした。
先生が「講義」をし、生徒はそれを「聞く」ことが仕事でした。
男子の列、女子の列と別れていて、ほとんど交わり合うことはありません。
今でも、そのような授業はいたるところで行われています。
しかし、ある調査結果によると、このような「一斉授業」の学習定着率は、なんと5%だそうです。
ところが、「学び合う学び」のように「互いに教え合う」場合には、学習定着率が90%と高くなります。
このことからも、小牧中の「学び合う学び」が、子どもたちにとって豊かな学びにつながることがかよくわかりました。
(この「学び合う学び」は、小牧中だけでなく、小牧市内の全小中学校で実施されています)
また、この「学び合う学び」は、従来の、教師が一方的に講義をする授業とは異なるため、先生方の中にも戸惑いがあったということでした。
子どもたちが学び合うように、先生方も学び合い、すべての子どもが参加する授業を目指して勉強されているそうです。
このように、先生方の力量アップにも「学び合う学び」は効果があるのですね。
●「わかる子が教えてあげること」が目的ではない
「学び合う学び」のように、グループになって相談したり、意見を出し合ったりする授業では、グループの中の「わかる子」が教えてあげるのは、よく見られることです。
わかる子が教えてあげることで、わからない子はわかるようになり、また教えた子も自分の理解が深まる、というよい循環が生まれます。
しかし、「本当に大切なことは、わからない子が、教えて、といえることなんです」という校長先生のお話しに、ハッとしました。
「教えて」と言える子は、「わかりたい」と思っています。
「わかりたい」という気持ちがなければ、いくら一生懸命に教えてあげても、その子には伝わりません。
どれだけ「意欲」が持てるかが大切なのですね。
「学び合う学び」が目指す「すべての子どもが参加する授業」は、この「意欲が持てる」ということにつながっているのだと思いました。