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11/9 校長先生の「学校がよくわかる話・3」(2)

公開日
2013/11/18
更新日
2013/11/18

総務委員会

11/9(土)の「校長先生の学校がよくわかる話・3」のまとめ第2回です。


●スクールカースト

「スクールカースト」という言葉をご存じでしょうか?

現代の学級は、子どもどうしの序列が決まっていて、それぞれの階層ごとに役割があるのだそうです。
その階層を形成している様子を、インドのカースト制度になぞらえて「スクールカースト」と呼ぶのだそうです。

この「スクールカースト」の中で重視されるのは、「コミュニケーション能力」なのだそうです。

「スポーツが得意」「成績が優秀」などのように、かつては子どもたちの間で憧れを持たれるような存在であっても、今ではそれよりも「自己主張力」「同調力」「共感力」といった「コミュニケーションが上手にとれる」という力があるかどうかで判断されるということでした。


●先生も同じ土俵にいる

「スクールカースト」の階層は、「自己主張力」「同調力」「共感力」の3つのコミュニケーション能力で決まってくる、と先ほど書きました。

次に校長先生がおっしゃったのは「以前は、先生というのは別格の存在だった。しかし、今は、先生もクラスの序列の中に入ってしまい、子どもたちと同じように階層の一部の扱いになってしまっている」ということです。

これはどういうことかと言うと、例えば、担任の先生が、コミュニケーション能力の3つをバランスよく持っていれば、最上位層に位置づけられるので、子どもたちとの関係もよいでしょう。

しかし、3つの力のどれかが弱い先生の場合は、どんどん序列が下がり、子どもたちも先生の話はあまり聞かない、という状況になってしまいます。

このことは、「学校が悪い」「先生が悪い」「子どもが悪い」というような話ではなくて、社会全体の変化の中で、子どもたちと先生の関係性も変化してきた、ということなのだと思います。