「スペシャル・道徳授業」に想う(1)
- 公開日
- 2013/12/04
- 更新日
- 2013/12/04
総務委員会
昨日(12/3)「人権集会」のあと、2年4組に向さんをお迎えして行われた「スペシャル・道徳授業」にも参加させていただきました。
校長先生が進められた道徳授業の内容は、「人権集会」で向さんの半生をお聞きした上での、次の2点でした。
・ いじめに負けずに登校できたのは、友人や両親の支えであったとのことだが、それはどのような支えだったのかを想像する
・ なぜ「動物介在福祉事業」を思い立ったのか
授業の様子や、授業の中で感じたことをご紹介します。
●友人の支えについて想像する
まず生徒の皆さんに「自分だったら、向少年にどのような言葉をかけるか」を想像してもらい、発表してもらいました。
いろいろな意見が出ましたが、中には、自分も入院の経験があり、その時に友だちにかけてもらった言葉がうれしかった、という自分の経験を話す生徒もいました。
「想像してみる」ということは、とても大切なことです。
これまでに経験したことのない状況なので、どういう言葉をかけたらいいのかわからないのが普通だと思います。
しかし、生徒の皆さんは、その場面を想像して、真剣に考えていました。
つらく苦しい思いをしている友だちにかけるべき言葉には、正解はありません。
それぞれが、一生懸命相手の立場になって考え、もし自分がその場にいたらと考えて発する言葉は、それぞれに思いのこもったステキな言葉になると思います。
生徒の皆さんが発表してくれたすべての言葉が、とてもステキな言葉でした。
●両親の支えについて想像する
今回は、PTA役員も数名授業に参加させていただきました。
せっかくお母さん方が参加しているので、という校長先生の発案で、私たちも親として「向少年の両親はどのように支えたか」ということを想像して、発表させていただきました。
「我が子がいじめられている」という状況は厳しいものなので、想像することがとても難しかったです。
それでも一生懸命考えた「お母さんからの言葉」をそれぞれに発表させていただき、生徒の皆さんも真剣に聞いてくれました。
子どもは子どもなりに、「自分のお母さんならこう言うだろうか」と想像しながら、私たちの発表を聞いてくれたことと思います。
授業を通して、「親の想い」を伝えられたことは、私たちにとってもすばらしい経験になりましたし、子どもたちにとっても、自分の親ではない、他人のお母さんの想いを聞くことで、親というのはこんなふうに考えているものなんだ、ということに気付いてくれたのではないかと思っています。