「第5回特別講座」で大人の学び
- 公開日
- 2013/12/06
- 更新日
- 2013/12/06
特別講座
11/30(土)「第5回親子で学ぶ小牧中特別講座」が開催されました。
今回の「特別講座」は、NPOニワ里ねっとさんとの共催で、前半は小牧山城にてミニ講談と史跡解説が行われました。そして後半は小牧中学校にて旭堂南海さんの講談と間に校長先生との対談もあり、の豪華な内容でした。
講師の旭堂南海さんは、昨年11月の「第4回親子で学ぶ夜の小牧中学校」でも登場していただいたので、ご存じの方も多いと思います。
今回の演目は
・ 桶狭間の合戦
・ 本能寺の変
の2本です。今年は織田信長が小牧山に城を築いてから450年の記念の年、ということで、織田信長にまつわる講談を披露して下さいました。
2本とも「超有名」な話しですので、知らない人はいないでしょう。
しかし、知っている話であっても、南海さんの講談をお聞きしていると、また改めて情景を思い描くことができて、とても楽しい時間でした。
●思い浮かんだのは誰?
情景を思い浮かべる時、主人公である織田信長の顔も思い浮かんでくるのですが、皆さんはどんな顔が思い浮かぶでしょうか?
織田信長は、映画やドラマでいろいろな俳優が演じていますので、それぞれに好きな俳優の顔が思い浮かぶかもしれないですね。
ちなみに、私は、教科書でよく見る「肖像画」の信長像が思い浮かびました。
●講談師は作家でもある
南海さんと校長先生の対談の中で、とても印象に残ったのは、3年に渡って1つの講談をされた、ということでした。
毎回最後は「次回に続く」という終わりになるのですが、それはそれは長い話しだったことと思います。
講談には長い物語もあるでしょうが、3年間に渡るとなると、元々の物語だけでは足りなくなってしまいますね。
そんな時は、物語を創作してしまうのだそうです。
講談は史実を元に物語が作られていますが、史実に忠実である必要はなく、脚色OKだそうです。
お客様の雰囲気に合わせて、その場で物語を変更することもあるそうです。
というわけで、講談師はただおしゃべりするだけではなくて、作家でもあるのですね。
●イメージトレーニングが大切
講談は「しゃべる芸」ですから、相当な稽古を積んでいらっしゃると思いますよね。
南海さんも若手の頃はたくさん「しゃべる稽古」をされたと思いますが、ベテランとなった今では、ほとんどしゃべることはされず、もっぱら「イメージトレーニング」なんだそうです。
「しゃべる」となると、どこでもできる稽古ではありません。
家で練習していると、ご家族にうるさがられるそうですし、外でぶつぶつと練習していたら、ちょっと変な人と思われてしまいます。
そこで「イメージトレーニング」なんだそうです。これならどこでもできますね。
南海さんがイメージトレーニングで情景を思い浮かべながら練習していることが、きっと講談を聴く私たちにも伝わってくるんだなと思いました。
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旭堂南海さん、今回も楽しい講談を聴かせていただきありがとうございました。
また、「NPOニワ里ネット」さんのイベントから、多数の皆さまにご参加いただきありがとうございました。