ミニ版「ほろほろ通信」 1/5号
- 公開日
- 2014/01/07
- 更新日
- 2014/01/07
ほろほろ通信
ミニ版「ほろほろ通信」 1/5号
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「仲間の励ましに支えられて」
岡崎市の60代の女性からの投稿です。
女性は踊りのチームの代表を務め、ど真ん中まつりに参加して7年になります。大勢の人たちと踊ることが、女性の生きがいです。
東日本大震災の直前、突然の悲劇が襲いました。「多発性骨髄腫」というがんにかかっていると告知されたのです。女性は目の前が真っ暗になり、事実を受け入れられずに眠れない日が続いたそうです。
そんな時、チームの仲間から励まされました。「大丈夫?」「練習よりも体の方が大事よ」と次々メールが届いたのです。
病気になり、普通のことに感謝できる自分に気付きました。呼吸するのも当たり前ではなく特別なことなのです。そして支えてくれる仲間がいることにも感謝です。
昨年10/5、6に岡崎城二の丸能楽堂で開催された市民劇に、チームの仲間5人で参加しました。猛暑の中での練習は、特に体調管理に神経を使いました。
免疫力が低下しているので疲れやすく、風邪をひきやすいし、熱が出るとなかなか下がりません。また、骨が折れやすくなっており、少し腰に痛みがあると「折れているのでは」と心配になりますが、仲間の励ましに支えられて、無事に舞台を拍手喝さいで終えることができました。
「練習はつらいです。でも、休めないというよりも休みたくないのです。みんなの笑顔に会えるから」と女性は言います。そして、週2回の踊りの練習を今も続けています。
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病気など、不幸は突然やってくるものです。
つらい時、まわりの人々の励ましに支えられた経験は、多くの人が持っていると思います。
自分がしてもらってうれしかったことを、今度は他の人にしてあげることを「恩送り」と言うそうです。
ほんの小さな親切の「恩送り」が、また次の「恩送り」につながる。
そんな世の中になるといいですね。