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ミニ版「ほろほろ通信」 1/26号

公開日
2014/02/26
更新日
2014/02/26

ほろほろ通信

ミニ版「ほろほろ通信」 1/26号

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「命の恩人、見つかりました」
江南市の50代の女性からの投稿です。
これは、昨年12/8号で紹介された投稿の、その後のお話しです。

女性の自宅が火事になり、勤め先から慌てて駆けつけると、自宅の前には呆然とした母親が座っていました。
聞けば、見知らぬ男性が「スーパーマン」のように燃え盛る火の中に飛び込んで、先天性の心臓疾患と知的障がいのある次女を救い出してくれたそうです。
救急車で搬送されて奇跡的に助かり、お礼が言いたいが、どこの誰だか分からない。
という投稿でした。

新聞掲載から一週間後。
女性の家を40歳くらいの男性とその母親が訪れました。
新聞を読んだ男性の知人から「お前のことじゃないか」と言われ、助けた女の子のことが心配で、様子を見に来たということでした。
女性は、この男性から、初めて火災当時の状況を聞きました。

男性は、両親と車で出かけた帰り道、煙が上がっているのを発見し、駆け付けました。
おばあさんが「孫が二階に」と叫び、中に入ろうとしているのを見つけ、男性の母親はおばあさんを羽交い絞めにして止めました。
その間に、男性が二階に駆け上がり、女の子を救い出しました。
必死だったせいか、男性は帰宅してから、片方の靴がないことに気が付いたそうです。

投稿した女性は、消防署員から「救助してくれた人が見つかったら教えて下さい」と言われていたそうです。
おそらく人命救助の表彰のためでしょう。しかし、男性は名前を公表するのは控えてほしいと頼んだそうです。女性は、その謙虚さにも頭の下がる思いがしました。

「手術も成功し、平穏に暮らしていることを報告しました。直接お礼が言えてほっとしています」と女性は話しています。
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とっさの判断で、女の子を助けた男性の勇気には、本当に頭が下がります。
誰にでもできることではありませんね。

しかし、以前、防災センターのセンター長からお聞きした話では、助けようと中に入った場合、多くが一緒に亡くなってしまうとのことでした。

まずは火事を出さないこと。もしものときは、自分の身は自分で守ること。この二つを肝に銘じておきたいですね。