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ミニ版「ほろほろ通信」 2/16号

公開日
2014/02/28
更新日
2014/02/28

ほろほろ通信

ミニ版「ほろほろ通信」 2/16号

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「戸越峠がきれいになった!」
2011年2月27日の「ほろほろ通信」で、豊田市の中学校の校長先生からの投稿が紹介されました。
その後のお話です。

豊田市藤岡町にある戸越峠は、不法投棄された産業廃棄物や家庭ごみがあふれ、「廃棄物の巣窟」と呼ばれていました。
そこで地域の有志でつくる「ぺんぎんむら」という団体が中心となり、中学生も参加して、清掃活動をしているそうです。
しかし、膨大なごみの量のため、終わるめどのない戦いだとのことでした。

中学校の校長先生から、再び投稿がありました。
「丸10年目にして奇跡が起きました。昨年の12月7日の一斉清掃で、ついに完了しました」
中学生127人を含む、約200人が参加し、冷たい川の中からさびついた自転車を掘り起こしたり、砂の詰まったスーツケースを引き上げたり、どろどろになった電子レンジや冷蔵庫、金庫、布団などを、人海戦術で谷底からトラックまで運び上げたそうです。

この中学校の卒業生でもある40代の女性は、現在は豊橋市に住んでいますが、2年前から清掃活動に参加しています。
その日も6人の男子生徒と先生と一つのグループになって谷に下りました。

大型トラックのタイヤを引き上げるのが大問題で、半分が土に埋まっているところを、みんなでドロドロになって掘り起こしましたが、大きな石が載っていて動かないのです。
「これはあきらめよう」と口にしたら、「もうちょっと、みんなでやればできる!」と男子生徒が声をかけ「せーの」と力を込めたら石が動きました。
大きな木が横たわっている急斜面を迂回したり、乗り越えたり、何度も何度も繰り返して、ついに道路まで引き上げました。

女性は言います。
「生き生きと楽しんで清掃している子どもたちを見て、こちらが感動をもらいました。ありがとうございました」
今回引き上げたごみの総重量は3.7トンにも及んだといいます。
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不法投棄は、小牧市内でもあります。

捨てる人は、自分の目の届かないところだからいいや、と軽い気持ちで捨てるのかもしれませんが、そこに暮らす人にとっては、毎日目につき、とても目障りで迷惑な存在になります。

ごみの不法投棄はいけないことだ、と誰もがわかっているはずです。

誰も見ていないから、という悪魔のささやきに、毅然と立ち向かえる大人でありたいですね。