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ミニ版「ほろほろ通信」 3/16号

公開日
2014/03/21
更新日
2014/03/21

ほろほろ通信

ミニ版「ほろほろ通信」3/16号

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「くしゃくしゃの折り鶴」
田原市の50代の女性からの投稿です。

女性は、農業資材を販売する会社に勤めています。
この会社では、東日本大震災の復興事業として、東北地方で農業用ハウスの建設に携わってきました。

その縁で、毎年開催しているお客様感謝祭の中で、被災者の方たちのために募金活動をしています。
イベントでは、ジュースやお菓子を無料で提供し、地元の中学生の和太鼓のステージもあり、取引先以外の一般の人たちも大勢訪れます。

開催に当たり、社員から「ただ募金するだけでなく、応援する気持ちを添えられないだろうか」という声が上がり、千羽鶴を一緒に届けることにしました。
募金コーナーにテーブルを置き、色紙にメッセージを書いて、鶴を折ってもらいます。
大きなボードに、愛知県と東北の地図を描き、折り鶴を貼り付けてその二カ所を結ぶという演出も考えました。
もし千羽に達しなければ、社員全員で折ろうということになっていました。

募金コーナーに、5歳くらいの女の子を連れたおばあさんがやってきました。
「この子が折ったんですけど、くしゃくしゃですみません」といって差し出された折り鶴は、何度も何度も折り直したような跡がありました。
女の子は「お願いします」とペコリと頭を下げました。
女性は「ちゃんと折れたね。ここへ一緒に飾ろうね」と受け取りました。

イベントでは、千羽どころか三万羽の折り鶴が集まりました。
1月末に、募金とともに、宮城県山元町など三カ所に渡しに行きました。
「たった一羽だけれど、心を込めることの大切さを女の子に教えられた気がして、思わず涙が出ました」と女性は話しています。
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東日本大震災から3年がたちました。

「3.11」のときには、テレビや新聞などでたくさん報道がありましたが、この「特別な一日」が過ぎてしまうと、やはりその数は減っているようです。

このように「忘れないよ」というメッセージを被災地の皆さんへ送り続けられるように、折に触れ、思いを馳せる機会を作っていけるといいですね。

学校HPに掲載された、宮城県名取市閖上地区の皆さんからの「絵灯籠協力へのお礼」の記事も合わせてご覧下さい。

【小牧中HP】3・11閖上追悼イベント2014協力お礼 3/20