ミニ版「ほろほろ通信」 4/13号
- 公開日
- 2014/04/22
- 更新日
- 2014/04/22
ほろほろ通信
ミニ版「ほろほろ通信」4/13号
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「私たちのルーツ」
稲沢市の60代の女性からの投稿です。
20年ほど前、女性はたまたま知り合いから「うちの息子にいい人いませんか」と頼まれ、職場の同僚の女性を引き合わせました。
すると二人は意気投合。話はとんとん拍子に進み、結婚式では仲人を務めました。
挙式後初めての正月に、その夫婦があいさつにやってきました。
翌年には、赤ちゃんを連れてきました。
仲人として、こんなにうれしいことはありません。
女性は、慣習として、仲人への正月のあいさつは3年間だと聞いたことがあります。
ところが、その夫妻は、その後も毎年やってきました。
今では3人の子宝に恵まれ、家族全員でやってきます。
子どもたちが小学生になってからはトランプを持参して、女性とご主人も交えて、7人でトランプ大会になりました。
女性にも3人の子供がいますが、今では全員が独立して家を離れているだけに、その一家の訪問は、毎年の正月の楽しみになりました。
その子供たちは、現在、長男は20歳、長女は高2、次男は中2です。
長男は飲食店に勤めていますが、わざわざ休暇を取って来てくれます。
「親子の会話が少ないと言われるこのごろですが、仲の良い様子を見ているとうれしくなります。
以前、どうして毎年来てくれるのかと何気なく尋ねたことがあります。
すると『私たちのルーツだからね』と言われました。
きっと、そんな会話を家庭の中でもいつもしていて、子どもたちに伝わっているのでしょう」
と女性は言います。
もう次の正月を待ち遠しく思っています。
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最近は結婚式の形も変わってきて、「人前結婚式」といって仲人さんを立てずに行う結婚式も多くなってきました。
これからも、時代とともに、結婚式の形も変わっていくのでしょう。
家族の形はどうでしょうか?
ここ20〜30年ほどの間に、核家族化が進み、地域との関わりもほとんどなくなってきています。
これからは、もっと「個人」の時代になっていくのでしょうか。
時代が変わって、家族の形が変わっても、親子がお互いを思いやる気持ちや、大切に思う気持ちには、変わりがないはずです。
今の子どもたちがいずれ大人になり、家族を持った時には、優しさを忘れないでいてほしいですね。