「第1回ゲスト道徳」で大人の学び(1)
- 公開日
- 2014/05/08
- 更新日
- 2014/05/08
管理人室
5/7(水)関西大学の城下英行先生をお招きして「第1回ゲスト道徳」が、3年1組で行われました。
その道徳授業を参観して感じたことをまとめました。
「城下先生の歩みと思い」
「愛マップ・プロジェクト」をご指導いただいている城下先生は、大学の先生になるまで、どのような人生を歩んできたのか、ということを、校長先生が城下先生にインタビューする形で授業は進みました。
城下先生は、名古屋大学を卒業され、その後京都大学の大学院を経て、現在は関西大学に助教としてお勤めされています。
さぞかしエリートコース一直線、かと思いきや、小中学校は地元の公立校で学ばれ、なんと県立の商業高校へ進学されて、そこから名古屋大学へと進まれたのです。
●なぜ商業科に?
通常は、大学進学を考えているのなら、高校は「普通科」へ進学するものですが、そこで商業科を選択された理由は
「これまでと違うことを勉強したかったから」
とおっしゃられました。
「何か、他人と違うことをしてみたい」という自己実現欲求を、早くからお持ちだったようです。
もっとも、「実は、商業科では大学に進学しにくい、という事情をよくわかっていなかった」というのんきな一面もお持ちで、大学の先生らしからぬその発言に、親近感を覚えた生徒もいたことでしょう。
●なぜ、そんなに長く勉強できたのか?
城下先生の経歴から考えると、幼稚園入園から始まり、大学院卒業まで、通算22年間も勉強し続けた、ということがわかりました。
そこで、校長先生から生徒たちに
「どうして、そんなに長い間、城下先生が勉強できたのか、城下先生の思いを想像してごらん」
と指示が出されました。
生徒たちは、それぞれ真剣に考えていました。そして、たくさんの意見が出されました。
「勉強が楽しかったから」「目標があったから」「将来、役に立つと思ったから」「わかることがうれしいから」・・・
城下先生の思いは「感動があったから」
いろいろな人との出会いがあり、すごいな!と思える人とたくさん出会えたこと、出会った先生が好きだったことなど、人との出会いが感動を呼び、勉強を続けることにつながっていたそうです。
もともと素直な性格で、他人から言われたことを素直に受け入れていたことも、勉強につながっていたことの一つだろうともおっしゃっていました。
「素直」ということは、能力を伸ばす大切な要素だと言われますが、城下先生はそれを体現されているのですね。