「第2回ゲスト道徳」で大人の学び(2)
- 公開日
- 2014/05/09
- 更新日
- 2014/05/09
管理人室
「第2回ゲスト道徳」のまとめ・その2です。
●「動物介在福祉事業」をしようと思ったわけ
向さんは、現在「動物介在福祉事業」という、病院や施設に動物を連れて訪問し、患者さんや利用者さんと触れ合う機会を作る仕事をされています。
この仕事をしたいと思ったきっかけは、小学生時代の闘病生活にありました。
入院していた時に感じた気持ちを
「病院が○○○○○」
と表現され、それが今の仕事につながっている。
生徒たちは「○○○○○」にどんな言葉が入るだろうかと考えました。
ここでも多くの意見が出ました。
「うつくしい」
「つまらない」
「なつかしい」
「親代わり」・・・
向さんは、子どもの時に感じた「病院はつまらない」という気持ちから、病院が入院している患者さんにとって、もっと楽しい場所になるといいな、という思いで現在の仕事を始めたとおっしゃいました。
重い病気でつらい治療をがんばっている子どもたちに、少しでも楽しい気持ちになってほしい、という向さんの思いが、生徒たちにも伝わったようでした。
●向さんからのメッセージ
最後に、向さんから生徒たちへ、これまでの人生で思ったことをお話ししてくださいました。
「ここだけが世界じゃない 今だけが人生じゃない」
つらいことや苦しいことがあると、どうしても視野が狭くなってしまい、今自分に起きていることが、永遠に続くような気がしてしまいます。
でもそうじゃないんだよ、ということを、向さんはご自分の経験から、生徒たちに伝えてくださいました。
「好きなことをひとつもつ」
これは、夢や目標を持ってほしい、ということです。
向さんは、動物が好きで、将来アニマルセラピストになりたい、という夢を持っておられたそうです。
その夢をずっと持ち続けてがんばってきたことが、今の仕事につながっているとおっしゃられていました。
「夢や目標は変わってもいいんです。でも何かひとつ、いつも持ち続けてくれるといいなと思います」
向さんの言葉を、生徒たちは真剣に聞いていました。
きっとそれぞれの心に響いた授業だったろうと思います。
向さんの思いを想像することで、それぞれが心に感じたことを、ずっと忘れずに、大切にしてほしいなと感じました。
向さん、玉置校長先生、2年3組の皆さん、すばらしい授業を参観させていただき、ありがとうございました。