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★「第1回教育と笑いの会」で大人の学び(3)

公開日
2014/08/18
更新日
2014/08/18

管理人室

8/16(土)の「第1回教育と笑いの会」で学んだことの第3回です。(最終回)


●落語からも学ぶ

桂雀太さんの落語家談義でも、興味深いお話がありました。

「落語のネタは、セリフを文章に書けば、決まった形になります。それを、それぞれの落語家がいかに自分の気持ちを乗せて演じるか、なんです」

たしかに、古典落語と呼ばれる落語は、同じ話がずっと語り継がれていて、さまざまな落語家さんが演じてきています。

それでも、「雀太の『替り目』はいいね〜」とか「三楽の『親の顔』は味があるね〜」と後々まで語り継がれるというのは、それぞれの演者が「思いを乗せて」演じているからなのですね。

このお話を聞いていて、先日の佐藤正寿先生の講演会でお聞きした話を思い出しました。

あこがれの人を「真似る」中で、さらに自分の工夫を加えて「あこがれの人以上になる」というお話でした。

落語家は、師匠の「まね」をして芸を学び、さらに修行を積んで芸に磨きをかけます。

先生も、あこがれの人の「まね」をしながら授業を学び、さらに工夫をして学級を作っていくのです。

一見、無関係のような「落語家」と「先生」の仕事ですが、深いつながりがあることがよくわかりました。


そして、この「プロの世界」のお話からも、私たちは学ぶことができます。

言われた仕事、決まった仕事を、手順通りにこなせることは大切なことです。

それをおろそかにせず、当たり前にやることが「ABCDの原則」ですね。

この「ABCDの原則」が意識しなくてもできるようになれば、それはとても立派なことです。

無意識にできるようになったとき、さらにもう一工夫して、進化させることは、プロでない私たちにもできるのではないでしょうか。

玉置先生の落語は、プロである雀太さんもうなるほどうまく、大爆笑の連続でした。

そんな校長先生の姿をとても誇りに思いました。

そして「進化した三楽」さん(玉置先生)の落語に、「あなたたちも進化できるよ!」とエールを送ってもらったように感じました。

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まわりの参加者が口々に「こんなに笑ったのは、ほんとに久しぶり!」というほどの、本当に楽しい会でした。

このようなステキな会を企画・開催してくださった玉置先生はじめ、「愛される学校づくり研究会」の関係者の皆さまに感謝しています。

ありがとうございました。


※写真は愛される学校づくり研究会HPより引用しています。
写真上左より時計回りに、野口芳宏先生、志水廣先生、愛狂亭三楽(玉置崇校長先生)、桂雀太さん