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★「第4回ゲスト道徳」で大人の学び(1)

公開日
2014/10/09
更新日
2014/10/09

管理人室

10/2(木)三浦寛行さんの「ゲスト道徳」を参観しました。
三浦さんと小牧中のつながりのきっかけについては、以前「PTAの部屋」で記事にしました。
三浦さんのゲスト道徳で、印象に残ったことをご紹介します。

【PTAの部屋】★10/2 「第4回ゲスト道徳」を参観 10/2


三浦さんは、プロカメラマンのお仕事をされながら、ボランティアで東北の被災地訪問を続けておられます。

2011年3月11日に起きた東日本大震災以来、この夏まで16回も被災地へ行かれているそうです。

これまでに撮影された写真は、8万枚以上になるとのことです。

三浦さんはプロカメラマンですから、「こうした写真を、新聞社や雑誌などのメディアへ売れば、相当な収入になるのではないですか?」という校長先生の問いかけに、三浦さんは「1円にもなりません。僕は全くのボランティアで被災地へ行っています。往復の旅費も、宿泊費も、食費も、すべて自腹です」とおっしゃいました。


ここで、校長先生は、生徒に問いました。そして「想像してほしい」とおっしゃいました。

●なぜ三浦さんはボランティアをしているのか?どういう気持ちで写真を撮っているのだろうか?

生徒からは、いろいろな意見が出ました。

・震災を忘れないために
・状況を伝えたい
・津波の怖さを伝えたい
・未来へ伝えたい
・写真を見て、他の人にも応援してほしい
・東北の変わり方を残したい
・貢献したい
・命の大切さを伝えたい

三浦さんは、「これらの意見のどれもが当てはまるけれども、自分にできることは写真を撮ることだから、カメラマンとしてできることで貢献していきたい」と思われたそうです。

また、三浦さんがおっしゃった「写真だけでは伝わらないもの」にも、生徒たちは衝撃を受けたようです。

写真を見ただけではわからないこと、現地へ行かないと感じられないこと、それは「におい」や「音」だそうです。

震災直後からしばらくの間、現地では、手が付けられないほどのがれきに囲まれていました。

何かが腐ったような、生臭いような、とにかく今まで嗅いだことのないような、ものすごくくさいにおいが充満していたそうです。

そして、何もなくなってしまった町では、夜は灯りがなく真っ暗で、何の音もしないので静まり返っていたのだそうです。

こうしたお話をお聞きして、「直接行って、感じる」ということの大切さを思いました。

しかし、なかなか自分で行くことは難しいのが現実ですから、このような「生の声」をお聞きすることができたのは、生徒にとってもとてもよかったと思います。