★「第4回ゲスト道徳」で大人の学び(2)
- 公開日
- 2014/10/09
- 更新日
- 2014/10/09
管理人室
「第4回ゲスト道徳」のまとめ・その2です。
●三浦さんと釜石東中との出会い
震災後、現地に行って、がれきの山となってしまった町を撮影していた三浦さんは、あるものを発見しました。
それは、釜石市立釜石東中学校の校名板でした。
学校は4階建ての屋上まで津波がかぶり、建物だけはかろうじて残っていますが、何もかもが流されてしまいました。
その中で、偶然、三浦さんが見つけた校名板は、釜石東中の関係者にとっては、とても大切なものであり、心から喜んでくれたそうです。
そこからご縁ができて、カメラマンである三浦さんにできること「写真を撮ること」を活かして、生徒たちの写真を撮り始めました。
やがて、その写真をまとめて「アルバム」ができ、それが震災後初めての学校のアルバムになったのです。
すべてを流されてしまった釜石東中には、これまでのアルバムも残っていませんでした。
三浦さんは、この新しいアルバムを自費で制作して、卒業式でみんなに配り、とても感謝されたそうです。
その後も、三浦さんの母校である新城市立千郷中学校との交流を取り持ったり、いろいろな支援活動をされている人々と釜石の子どもたちをつなぐお手伝いをされています。
●現地へ行かれる三浦さんにどんなことをお願いしたいか?
続いて、校長先生からは、次のようなお話がありました。
「16回も現地へ行かれている三浦さんは、本当にすごいね。先生も、行きたいと思っているが、実はまだ行くことができていない。みんなも、なかなか自分が行くことはできないと思う。そこで、これからも現地へ行くと言っている三浦さんに、してほしいことをお願いするとしたら、どんなことをお願いしたい?考えてみて」
生徒から出た意見は
・みんなの自然な笑顔を撮ってきてほしい
・今、どうしているのかを知りたい
・みんなを元気づけてほしい
・インタビューをして、生活の様子などを聞いてほしい
・部活動をがんばって、と伝えてほしい
・学校に通えているか知りたい
生徒の皆さんは、やはり被災地の子どもたちのことが気になるようです。
「今、どうしているのか知りたい」という言葉には、現在では、節目のときにしか被災地の情報が報道されなくなってしまったことが反映されていると思います。
子どもたちが、「被災地を知る」機会がなくなっていることが、とても残念ですね。