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★11/28 岩崎中「道徳講演会」を参観

公開日
2014/11/28
更新日
2014/11/28

管理人室

本日(11/28)、岩崎中で行われた「道徳講演会」にお誘いいただき、参観させていただきました。
岩崎中HPでも記事が発信されていますので、合わせてご覧ください。

●岩崎中HP 道徳講演会 11/28


「日常当たり前のことが当たり前でない?忘れないで!東日本大震災で失った命」と題して、宮城県名取市観光物産協会で理事をされている佐宗美智代さんの講演をお聞きしました。

講師の佐宗美智代さんは、現在は名古屋市にお住まいですが、3年前の東日本大震災の直前まで宮城県名取市閖上地区で生活されていました。
閖上地区は、津波でたいへん大きな被害を受け、街が丸ごとなくなってしまいました。
佐宗さんは、幸い被害には遭われませんでしたが、友人や知人の多くが被災され、お子さんの友人が何人も亡くなったそうです。
私たちは新聞やテレビなどのメディアの報道でしか、現地のことを知ることができませんが、日が経つにつれ、その報道は少なくなりどんどん忘れていってしまいます。
佐宗さんは、そんな現状に危機感を持っておられ、「忘れないでほしい」とおっしゃいました。

現地のことをよく知るからこそのお話を、たくさん伺うことができました。
被災した地域が多すぎて、なかなか復興が進まないこと。
自治体によって、復興の状況に差があること。
被災者の中にも、格差が出てしまっていること。
被害の凄まじさに、救助に当たった人々やボランティアの人々の心に、大きな傷ができてしまったこと。
それらすべてが、「終わったこと」ではなく、今も「続いている」ことで、これからもずっと続いていくであろうということ。

岩崎中の生徒の皆さんは、静かに佐宗さんの言葉に耳を傾けていました。
「いつも意識することはできないかもしれないけど、今日だけでも被災地のことを考えてほしい」という佐宗さんの言葉は、きっと子どもたちの心に残ったことでしょう。

「今、ここで災害が起こったらどうしますか?」
佐宗さんの質問に、自分はどうするだろうと考えさせられました。
やはり日ごろから考えておかないと、いざというときには行動できないのですね。
改めて、それを教えていただきました。

「災害はいつやってくるかわからない。当たり前のことが当たり前ではない。今、当たり前と思って生きていけることは本当に幸せなこと」
生きているだけで幸せなことです、と佐宗さんはおっしゃいました。
「きっと自分は大丈夫」という思い込みは、災害に直面した時には、まったく役に立ちません。
ご家庭でも、災害のときにどうするか?どこに避難するか?ということを、たまには確認し合えるといいですね。


また、閖上地区で行われている「絵灯篭プロジェクト」のお話もありました。
佐宗さんが理事をされている「名取市観光物産協会」では、震災後から絵灯篭を使った追悼イベントを実施されています。
小牧中でも、2年にわたり、この「絵灯篭プロジェクト」に絵を送って参加してきました。
来年の3月にも、このプロジェクトの「光の道」のイベントが開催されるそうです。
小牧中PTAでは、学校と協力して、今回もイベントに参加する予定です。
詳細は、後日「PTAの部屋」でご案内しますので、今回もぜひたくさんの皆さんにご参加いただけるといいなと思っています。
今年1月に発信した記事を合わせてご覧ください。

【PTAの部屋】想いを形に〜「光の道」のご協力を〜 1/21


貴重な機会をいただいた岩崎中の石川校長先生、五島先生に感謝いたします。
ありがとうございました。