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★「愛日P研修会」で大人の学び(1)

公開日
2015/01/16
更新日
2015/01/16

管理人室

1/14(水)の「愛日地区PTA指導者研修会」の後半は、心のアドバイザーとして活動されている西村則子先生の講演でした。

「子どもの心に寄り添って〜カウンセリングの事例を通して〜」という演題でのお話は、とてもわかりやすく、心に響くものでした。

西村先生は、尾張地区で長年学校カウンセラーとして活躍されており、困難を抱える子どもや保護者の相談に乗ってこられました。

印象に残ったことを、いくつかご紹介します。


●「引き上げる」ではなく「寄り添う」

私たち大人は、子どもたちによりよくなってもらいたいという思いから、ついついたくさんの指示や注意をしてしまいがちです。

子どもたちを引き上げよう、押し上げようとします。

でも本当に子どもに必要なのは、寄り添うことです、と西村先生はおっしゃっていました。

ただそばにいる。ただ話を聞く。一緒に食事をする。一緒にテレビを見る。一緒に遊ぶ。

そのような時間を多く持つことが大切なことなのですね。

しっかり寄り添ってもらった子どもは、いつか時期がくれば、自然と自分から離れていくそうです。親離れ、自立ですね。

焦らずあわてず、静かにその時を迎えられるといいですね。


●言葉を大切に

西村先生が紹介してくださった事例のひとつに、先生の一言が原因で、中学校3年間、学校に行けなくなってしまった生徒の話がありました。

いじめの場合もそうですが、多くの場合、その「言葉」を発した側にはそれほど深い考えはなく、すぐに忘れてしまいます。

しかし「言葉」を受けた側は、心に深い傷を負い、ずっと忘れることはできません。

こうした「言葉の持つ力」ということを、私たちは忘れてはいけませんね。

いつもいつも熟考した言葉を話さなければならない、ということではありません。

それではなにも話せなくなってしまいます。

言葉を選ぶとき、少しでも受け取る相手のことを考える気持ちが持てるといいですね。

「トゲトゲ言葉」よりも「まあるい言葉」が選べるといいなと思います。