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2024年12月までの記事

★「第12回ゲスト道徳」を参観

公開日
2015/02/25
更新日
2015/02/26

管理人室

2/24(火)「第12回ゲスト道徳」が、3-3と3-7で行われました。
これで、1年から3年まで、全クラスでゲスト道徳が行われたことになります。

最後の道徳授業のゲストは、わざわざ大阪からお越しいただいた落語家の桂しん吉さんです。
カーディガンにジーンズというカジュアルな服装で教室に入られたゲストを見て、子どもたちはゲストの職業を当てられませんでした。
大型ディスプレイに映し出された高座の写真を見て、「落語家」だと気付いたようです。

授業は、まず「落語を見たことがある人?」という先生の質問からスタートです。
テレビで見たことがある、という生徒が何人かいましたが、生の落語を見たことがある生徒は一人もいませんでした。

そこで、「落語ってなに?」ということを、しん吉さんに説明していただきました。
保護者の皆さんは、もちろん落語をご存じでしょうが、子どもたちからは「へぇ〜」という声があがっていました。
「一人で演じる話芸であること」「シチュエーションの説明がないので、聞いているお客さんが、その場面を想像しなければいけないこと」「想像ができるお客さんにはウケる。お客さんがついてこられるかどうかを見ながら話をしている」といった落語の基本をお聞きした後、実際にどのように演じるのかを、さわりの部分だけ実演してくださいました。
登場人物は何人だったか?場所はどこか?何をしようとしているところか?といった、話の場面を、子どもたちはしっかり聞き取っていました。

そして、先生は「落語家という職業は、給料や休日、保険などはどうなっているのか?」という質問をしん吉さんにされました。
修行中は、給料なし、休みなし、保険なし。
独立した後も、決まった月給はなく、歩合制なので、休みがたくさんあったら、それは売れていないということなので、当然お金も入ってきません。
とても不安定な職業です。

次に、「落語家になるにはどうしたらよいか?」としん吉さんにお聞きしました。
一般的な職業と違い「弟子募集」という広告が出るわけではなく、「この師匠の弟子になりたい!」と思ったら、直訴するのだそうです。
断られても断られても、何度も会いに行って、ようやく認められたそうです。
入門が認められるとすぐに修行に入ります。
師匠の家に、3年間の住み込み修行だったそうです。

そうしたお話をお聞きしたあとで、先生から「想像してごらん」と2つの発問がありました。
・なぜ、将来の保証がない落語家への道を決意したのか?
・なぜ、修行なのか?

子どもたちは、一生懸命想像して、しん吉さんの思いについて考えていました。
いろいろな視点からの意見が出て、しん吉さんご本人も「へぇ〜なるほどね〜」と感心しておられました。
「落語が好きで好きでたまらない」ということが出発点ですが、それだけでは乗り越えられないような苦労を、しん吉さんはたくさんしてこられたはずです。
子どもたちは、しん吉さんが語られる「思い」を真剣な表情で聞いていました。
なにか「夢」を持っている子どもにとっては、チャレンジしてみる勇気をもらえたかもしれませんね。
卒業を控えた3年生への、ステキなプレゼントの授業になったと思います。


午前中、2時間の「ゲスト道徳」に加えて、午後には3年生に向けて「本物の落語」を披露してくださった桂しん吉さん。
ご自身の体験をわかりやすい言葉で伝えていただき、ありがとうございました。
午後の落語もとても楽しく、子どもだけでなく、大人も大いに笑わせていただきました。

また、年間を通じて「ゲスト道徳」をしてくださった校長先生と長岡先生にも、心から感謝しています。
普段は授業に入られていない学級でも、すぐに子どもたちの心をつかんでしまう長岡先生の話術に、いつも感心していました。
最初はちょっぴり緊張気味の子どもたちが、授業が進むにつれ、ゲストの心に真剣に寄り添おうとする姿に変わっていくのを見られたことは、本当にうれしいことでした。
「本物の持つ力」というのは、とても大きいのですね。

後日、まとめをアップする予定ですので、お楽しみに!

校長先生が、学校HPに記事を発信してくださっています。
合わせてご覧ください。

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