「正門からどうぞ」のおはなし
- 公開日
- 2012/07/28
- 更新日
- 2012/07/28
総務委員会
皆さんは、小牧中学校が本を出版していたことをご存じでしょうか?
「正門からどうぞ −学校をひらく−」という本で、平成13年に発行されました。
この本が出版された当時の教頭先生は、なんと今、小牧中の校長先生です。
そうです、玉置校長先生なのです。
なんだか、とても不思議なご縁を感じますね。
先日の学校HPの「注文ボランティアがスタートしたころ」という記事の中で、文部科学省の研究指定を受けて、「−学校支援ボランティアとともに創る学校教育− 支援授業を通して育てる役立ち感は生きがい感」をテーマとして研究を進めた、というお話しがありました。
(注文ボランティアがスタートしたころ 7/24)
そのころの苦労話や、どのように実践されたのか等を先生方が、ご自身の言葉で語った本が、この「正門からどうぞ」です。
研究指定校は、2年間かけてテーマに沿った研究と実践を行い、最後には研究発表をして成果を披露しなくてはなりません。
ただでさえ多忙な先生方ですから、正直なところ、できればやりたくないなという気持ちを持っていたことと思います。
実際に、始めはそう思っていた先生方が多かったということも、正直に本に書かれていました。
しかも、テーマは「地域人材の活用」
地域の人に学校に来てもらおう、というイメージはわきますが、実際にどのように授業の支援をしてもらうのか、という具体的な内容を考えるのは、難しいテーマだったろうな、と当時の先生方のご苦労が偲ばれますね。
まずは、プロジェクトチームを作って、基本コンセプトを検討し、それを先生全員参加で実践するために、日夜話し合いを持った、ということでした。
そして、スゴイのは、地域の方に授業支援をお願いする、という考えを超えて、「地域の方に授業をやってもらい、先生がその支援をする」という形を実践したことです。
地域の方は、それぞれがその道のプロではありますが、教えることは素人です。
そこを、教えるプロの先生がフォローしながら、授業として成立させるためには、事前準備からいろいろと試行錯誤があったようです。
新しいことに取り組む中で、先生も生徒も、ぐんぐん成長していく様子がよくわかり、当時の先生方や生徒たちをうらやましく感じました。
この本は、小牧市立図書館(本館、東部、北里、味岡)にあります。
興味がある方は、読んでみてはいかがでしょうか?
ただし、一般書架には置いていないので、図書館の方にお尋ねくださいね。