「キャリア教育」を考える〜職業人体験(2)〜
- 公開日
- 2012/08/22
- 更新日
- 2012/08/22
総務委員会
前回に引き続き、「職業人体験」についての想いの2回目です。
無事に3日間の職業人体験を終えた子供たち。
少し頼もしくなっていることと思います。
3日間で感じたいろいろなことをレポートにまとめて冊子になったものを、読ませてもらったことがあります。
みんながんばったんだな〜と思いながら読んでいましたが、ちょっと気になることが出てきました。
多くの生徒が「生きるため(生活のため)に仕事をしなくてはいけないということがよくわかりました」という感想を書いていました。
「生きるための仕事」
それは、まさしく、キャリア教育が目指しているところだろうし、きっと正しいのだと思います。
実際に、私たち大人は、生活の糧を得るために仕事をしています。
でも、子供たちの感想からは「生きるために”仕方なく”仕事をしていかなければならない」という気持ちがチラチラと見えるのです。
これには、とても残念な思いがしました。
たしかに、「仕方なく」という部分は存在します。そう思いながら仕事をしている人は山ほどいるでしょう。
でも、中学生の子供たちに、今の段階から「仕方なく」とあきらめてほしくないのです。
中学生の時に、将来なりたい職業は?と聞いても「わからない」と答えるのは普通のことです。選択するほどの知識も経験もありませんから。
だからこそ、自分はどんなことがしたいのだろうか、とたくさん考えて、たくさん経験して、たくさん悩んでほしいなと思います。
そうやって、将来の夢が見つかれば、その夢に向かってがんばれるし、夢がかなえば、それは「仕方なく」やる仕事ではなく「楽しい」仕事になるはずです。
そんな「好きで楽しい仕事」が出来る人は、ほんの一握りかもしれませんね。
でも、挑戦もしないで、最初からあきらめてしまうのは、とてももったいないことだと思います。
時代はどんどん新しい方向へ流れていきます。
今までは仕事にならなかったようなことでも、子供たちが新たなビジネスとして確立していくかもしれません。
そんな風になればいいな、と楽しみにしています。