【市P連】県P連合同研修会 講演会(8) 『最終回』
- 公開日
- 2012/08/30
- 更新日
- 2012/08/30
市P連
8/7(火)県P連合同研修会 講演会のまとめ 第8回(最終回)
配布資料を基に、再構成してまとめてあります。
【演題&講師紹介】
「ケータイ&スマートフォン、これくらいは知っておこう!」
〜デジタル社会を健やかに生きる子供を育むために〜
尾花 紀子氏
※Webサイトはこちら
※尾花氏監修 EMA 「ケータイ・インターネットの歩き方 〜子どもが安心・安全につかうために〜」
● 小学校と保護者が取り組みたいこと
<1.厳しく規制するより「ルールを守りながら使う」習慣付けを!>
(1) 「ルールを守れば自由に使える」というゴールへ、ステップを踏みながら徐々に導く
(2) ルールとフィルタリング、子供の身の丈に合わせてサイズ調整するのが保護者の役割
<2.会話の多い家庭と気軽に相談できる親子関係を!>
(3) 共有のパソコンやケータイで「会話をしながら一緒に体験する」からスタート
最初の試用期間として、保護者の管理のもとに子供専用の貸出ケータイを与えるのがおすすめ
(4) ネットに関する話題や報道を見聞きした時には、親子で会話をしながら考える
(5) ルールやフィルタリングが窮屈になるたびに「相談→適切な対応」で上記(2)を実行
<3.それぞれの「家庭のルール」情報をみんなで共有する工夫を!>
(6) 「家庭ごとにルールがあること」「お互いのルールを尊重すること」を学ぶことが大切
(7) ネットワークで友達みんながつながっているのだから「我が家はやらない」はダメ
● 中学生のために学校と家庭が意識しておきたいこと
<1.むやみに強制せず、執拗に叱らず、考えて行動できるように導く>
(1) 聞く耳と心を持ち、内緒の行動に走らせない(相談されない大人にならない)努力を!
(2) 見えない危険ゾーンに向かわせない最善策は「思春期の心情を理解し、追い込まない」こと
(3) 問題が生じた際は、一方的に叱って終わらせず、子供の気持ちと向き合い「考えさせる」
<2.PCもケータイも同じインターネット、公開した情報は戻らない>
(4) 個人情報も、誹謗中傷も、犯罪予告も「取り返しのつかない」ことを理解・納得させる
(5) 発信する側の責任と、相手・無数の読み手・状況への配慮をしっかりと意識させる
<3.学校や家庭で考えたい「コミュニケーションスキルの向上」>
(6) パソコン&ケータイ所有の有無に左右されないコミュニケーションを心がけるように促す
(7) 洞察力を身に付けさせ、ネット上の情報の安全性や信憑性を判断する力を養う
今後もデジタル化はさらに進み、ケータイ・スマホ・インターネットは生活にかかせないツールになります。
小中学生の保護者の皆さんには、今回の講演の内容を参考にしていただき、ぜひお子さんとたくさん会話をしながら、ともに考えるきっかけにしていただけるといいなと思います。