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「防災の日」に想う 〜子供たちへ〜

公開日
2012/09/01
更新日
2012/09/01

総務委員会

生徒の皆さん


「釜石の奇跡」という言葉を聞いたことがありますか?
岩手県の釜石市では、津波襲来時に学校にいた小中学校の児童や生徒は、全員が避難し無事でした。


釜石市では、過去に何度も大きな津波に襲われていて、その経験を教訓に「津波てんでんこ」という言葉が、受け継がれています。
想定外の大災害が起こったら、「とにかく逃げなさい」という教えです。
その教えを守って、みんなが、まず逃げることを優先したので、被害を出さずに済んだのです。


学校にいる間に大災害が発生した場合は、先生の指示に従うことになります。
宮城県石巻市の大川小学校では、津波襲来時、学校にいて先生の指示に従ったのに、多くの子供たちが被害に遭いました。

その時にどうすることがベストなのか、今までの避難指示の方法は妥当なのか、それとも見直す必要があるのか、ということは、今後、先生方が考えて下さるでしょう。


それ以外のとき、学校ではないところにいる時に大災害が起こったらどうするのか?
「防災の日」を機会に、ぜひ一人ひとりの生徒の皆さんに考えてもらいたいと思います。



昨年の東日本大震災のニュースでは、こんなことも伝えていました。
中学生が、保育園児や小学生やお年寄りたちの手を引いて、または抱っこしたり背負ったりして、避難の手助けをした、ということでした。


普段は、家庭でも学校でも守ってもらう立場の中学生ですが、あなた方には、他の人の手助けができる、そういう力が十分に備わっています。


小牧中には、「注文ボランティア」や「ジュニア奉仕団」で、日頃から地域の役に立とうという気持ちの生徒がたくさんいます。
また、それらの活動に参加していなくても、誰かの手助けがしたいと思っている人はたくさんいると思います。
もし、今まで、そういうことを考えたことがない、という人も、自分には誰かを手助けする力があるんだ、ということに気づいて下さい。


中学生も、立派な地域の一員です。
どうか、皆さんの力を地域の中で活かせるように、いつも心の準備をしておいて下さい。
あなた方には、「他の誰かの手助けができる」すばらしい力が備わっていることを忘れないで下さいね。