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【市P連】東海北陸ブロック大会 講演会(1)

公開日
2012/10/19
更新日
2012/10/22

市P連

10/13(土)東海北陸ブロック大会 富山大会 全体会 講演会のまとめ 第1回


【テーマ&講師紹介】
テーマ: 出会いの人生から学んだこと
講師: 菊地幸夫氏(弁護士)


講師の菊地先生は、「行列のできる〜」というテレビ番組にレギュラー出演されていますので、皆さんご存じだと思います。

菊地先生は、弁護士事務所を経営され、弁護士業務をされる傍ら、地元の小学生のバレーボールチームや、ママさんバレーボールチームの監督をされ、ご自身はトライアスロンに挑戦されるなど、スポーツマンです。

また、司法研修所の教官や司法試験予備校などで講師を勤められ、地元の小学校の学校評議員なども歴任され、教育にも積極的に関わっておられます。

そんな菊地先生が感じている「若者・子供たちのこと」「親のこと」などを、ざっくばらんに語っていただき、とても楽しく、考えさせられる講演会でした。

すばらしい講演会の中で、印象に残ったことを、簡単にまとめました。


●考えない若者たち

教官として教壇に立つ菊地先生が、生徒たちに質問します。

「例えば、こういう場合は、どのような弁護方法が考えられますか?」

すると、生徒たちは一斉に下を向き、黙ったままじっと固まってしまうそうです。

彼らは、質問について、じっくり考えているわけではありません。

ただ黙って、じっと「解答」が示されるのを、待っているのだそうです。

自分で考えるのではなく、ただ「待っている」のです。


●考えない=思考が止まってしまう

自分で考えず、正解を待っている生徒たちには、なんの反応もありません。
そこで思考が止まっています。

しかし、彼らを取り巻く社会には、様々な問題があり、彼らが直面するそれらの問題を解決していくためには、彼らが自分で答えを見つけなければならないのです。

彼らが自分で乗り越えなくてはならないのです。


●考えるための基準を持つ

そんな、自分で考えない生徒たちに、なんとかして自分で考えることができるように、授業では「考えるための基準」について教えているそうです。

・どうしてそうなのか
・根拠はなにか
・自分のポリシーはなにか
・頭、手、指、目、すべてを使って考える(調べる)

最初は間違えたってかまわない。とにかく、自分で考えてみなさい。

毎度毎度、そのように伝えていても、なかなか考えようとしてくれない、と嘆いておられました。

でもあきらめずに伝え続けることが大切だ、とおっしゃっていました。