【市P連】東海北陸ブロック大会 講演会(2) 『最終回』
- 公開日
- 2012/10/19
- 更新日
- 2012/10/22
市P連
10/13(土)東海北陸ブロック大会 富山大会 全体会 講演会のまとめ 第2回(最終回)
【テーマ&講師紹介】
テーマ: 出会いの人生から学んだこと
講師: 菊地幸夫氏(弁護士)
●それは子供のため?
どうして子供たちが自分で考えなくなってしまうのか?
それには親心が関係している、と菊地先生はおっしゃいました。
親が「子供のために」と、全てをお膳立てしてしまうこと。
先回りして、困難を取り除いてしまうこと。
こうした「親心」が、結局は「自分で考えない子供」を作ってしまっている、というお話は、我々保護者にとっては、少々ショックな内容でした。
「カーリング・ピアレンツ」
氷上のスポーツのカーリングになぞらえて、こんな言葉があるそうです。
親が、子供のために、まっすぐな一本道を作ってあげて、途中に落ちているゴミや障害物をきれいに掃いて、どけてあげる様子から、こんな言葉になったそうです。
思い当たる節は、ありますか?
親であれば、誰でも「子供のために」と力を尽くしますよね。
それは大切なことではあるけれど、やり過ぎたり、やり方を間違えてしまうと、かえって子供にとってはマイナスになってしまうこともある、ということですね。
改めて、自分と子供の関係について見直してみる、よい機会になりました。
●大切なのは「話す・聞く」
その昔、勉強とは「読み・書き・そろばん」と言いました。
「読む・書く」では、紙(本やプリントなど)を相手に勉強します。
紙はしゃべりませんから、黙々と勉強しますね。
今の子供たちは、ケータイやゲームに夢中です。
ケータイでメールやネットを見たり、ゲームをする時も、子供たちは黙っています。
菊地先生は、「子供たちに会話がなさすぎる」とおっしゃっていました。
常に受け身になっているので、話す能力が低下している、ということです。
話す能力が低下していては、コミュニケーション能力も育ちません。
コミュニケーション能力は、社会で生活していく上で、必ず必要になります。
そこを育てるためにも「話す・聞く」という力を育てる必要がある、というお話でした。
とくに、「一番身近な家庭の中で、夫婦や親子がよく話をすること」が大切ですよ、との先生の言葉に納得しました。
●親の姿勢
子供たちが、将来、豊かな人生を過ごすために、私たち親はどうしたらよいでしょう。
菊地先生は、その答えをいくつかお話して下さいました。
・親が姿勢を見せる。態度で示す。
・基本的なことをしっかり教える(箸の使い方、鉛筆の持ち方、指先を器用に使うことなど)
・基本的なことをしっかり教えた後は、やらせて、見守る
子は親の背中を見て育つものです。
子供たちに「こんなステキな大人になりたい」と憧れてもらえるように、私たち大人がしっかりしなくてはダメだよ、と菊地先生は、我々にエールを送って下さっていたように思います。
菊地先生のお話を伺っていて、「子供の問題は、親の問題でもあるのだな・・・」ということを痛感しました。
私たち保護者は、もう少し大人としての自覚を持って、背中で模範を示せるようになれるといいなと感じました。
楽しい中にも、いろいろ考えさせられる講演会でした。
菊地先生、ありがとうございました。