「原発事故の影響」のおはなし
- 公開日
- 2012/12/26
- 更新日
- 2012/12/26
総務委員会
昨日、文部科学省が発表した「学校保健調査」から、福島県で「肥満傾向」と判断される子どもが増加していることが分かった、という報道がありました。
もともと東北地方は冬には雪が多く、外で遊ぶ時間が減るため、肥満傾向があるとのことですが、宮城、岩手の両県では、肥満傾向の子どもの割合はほぼ横ばいで、震災の影響は見られなかったそうなので、福島の現象は、やはり原発事故の影響を受けていると言えそうです。
昨年3月の福島第一原発の事故で、周辺自治体の学校では、除染が済むまで屋外活動が制限されていたのは、皆さんご承知のとおりです。
その後、除染が進み、運動場での活動ができるようにはなってきていると思いますが、元通りというわけにはいかないでしょう。
保護者としては、放射線への不安から子どもを外へ出せない状況が続いているようです。
原発事故の影響は、時間の経過とともに、いろいろな形で現れてきます。
福島の人々は、見えない放射線に対する不安と、これからもずっと闘っていかなければならないのです。
福島のお母さんたちの苦悩を、私たちは忘れてはいけないと思います。
以前、「第5回親子で学ぶ夜の小牧中学校」で山本先生から学んだ放射線のお話も合わせてご覧下さい。
(「第5回夜の小牧中」で大人の学び(1)〜)
クリスマス寒波の影響で、気温が低く風が強い日が続いていますが、冬休みに入り、1・2年生は部活動でがんばっていることと思います。
外に出たくても出られない福島の子どもたちの分も、寒さに負けず、力いっぱいがんばって下さいね。
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