ミニ版「ほろほろ通信」 2/10号
- 公開日
- 2013/02/11
- 更新日
- 2013/02/11
総務委員会
ミニ版「ほろほろ通信」 2/10(日)号
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「おいしい野菜をありがとう」
田原市の男性からの投稿です。
男性が高校2年生のときの話。
実家がキャベツ農家で、一年中、食卓にキャベツが出されていたそうです。
ある日、毎日続くキャベツの献立に我慢できなくなり「同じものばかり出しやがってふざけるな」と、キャベツが載ったお皿を床にたたきつけてしまったそう。
母親が悲しい顔で割れた皿を拾っている光景を、忘れることができないといいます。
男性は、現在種苗や肥料・飼料を農家に販売する会社に勤めています。
仕事を通じて、農家の人と話をする機会が増えて、いかに農作物を育てるのが難しく、大変なことなのかが徐々にわかってきたそうです。
ある日、取引先の農家の人から聞いた話に、とてもショックを受けて反省したとのこと。
農家のご主人は「苦労して育てた野菜はかわいくて、自分の子どもと変わらないよ」とおっしゃった。
この言葉に、昔のわがまま放題の自分が恥ずかしくなった。両親はあの時どれほどショックだったことか。
男性は、あらためて「当たり前のことを当たり前と思わず、常に感謝の心を持って日々生きていこう」と思ったそうです。
奥さんへ、毎日料理を作ってくれることの感謝。農家さんへ、米や野菜を作ってくれることの感謝。ご両親へ、今まで育ててくれたことの感謝。みんなへの感謝の気持ちでいっぱいだそうです。
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学校での給食の時間、子供たちは「農作物を作ってくれた人たち」「調理をしてくれた人たち」「給食費を払ってくれる保護者」に対して、感謝の気持ちを込めて「いただきます」をしてくれていると信じています。
ふだん「当たり前」のように食べている食事は、いろいろな人たちのおかげで食べることができる、ということを、私たち大人も思い出して、感謝しながらいただきたいですね。