ミニ版「ほろほろ通信」 5/12号
- 公開日
- 2013/05/13
- 更新日
- 2013/05/13
ほろほろ通信
ミニ版「ほろほろ通信」 5/12号
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「お母さんのお弁当がいい!」
田原市の30代の女性からの投稿です。
中学生のころ、普段は給食ですが、土曜日だけは部活動のために母親がお弁当を作ってくれていたそうです。
昼食の時間は、友達のお弁当が気になります。友達のお弁当には、冷凍食品の「骨付きチキン」が入っていて、とてもおいしそうに見えたそうです。
そこで女性は母親に「骨付きチキン」と「赤いたこさんウインナー」をお願いしたところ、次のお弁当には両方が入っていて、思わず「わー!」と声をあげたそうです。
ところが、一口食べた途端「やっぱりいつものお弁当の方がいいな」と思ったとのこと。
いつものお弁当には、家の畑で作っている野菜の煮物や愛情たっぷりの家庭料理が入っていました。
女性は大人になり、自分でお弁当を毎日作るようになって、それがどれほど大変なことかわかったそうです。
実家は電照菊の農家で、母親は毎朝4時台に起きて、家族の朝食の支度もすませてから作業に出かけます。
それにもかかわらず、中学生のころ、冷凍食品を一つも使わずにお弁当を作ってくれていたことに、今さらながら感謝したそうです。
昨年の誕生日に、母親から「プレゼントは何がいい?」と聞かれて「お母さんのお弁当がいい!」と即答したそうです。
十数年ぶりに作ってもらったお弁当のおいしさに感激したとのことです。
残業続きで、朝の早い母親とはすれ違いの生活をしているそうですが、母の日にはゆっくり話がしたい、と女性は言っています。
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「お弁当づくり」は、自分でやってみると、その大変さがよくわかることの一つですね。
たまに作るお弁当の大変さに、給食のありがたさを身にしみて感じていらっしゃる保護者が多いと思います。
「冷凍食品を一つも使わずに」というところは、かなり耳が痛いお話ですが、気負いすぎて無理をすると続けるのが大変です。
便利なものは上手に活用しながら、できる範囲でがんばりたいですね。